にゃっき♪ さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
the end justifies the means
神社に祭られている女神の御使いの子狐を助けたことから、知りあいに化ける事ができる神通力を手に入れた女子中学生、伏見いなりの学園生活や日常を描いたトラブルラブコメです。
オトナがオトナらしく描かれていないのは残念ですが、白いピカチュウみたいな子狐コンをはじめ、ボーイッシュだったりオタクだったり、キャラデザだけで判別できる友人たちなど、周囲のキャラは概ね好感が持てました。作画も美しく、耳に優しい京都弁など、雰囲気づくりも素晴らしいので、主人公の痛々しいまでのダメっぷりが許せるなら、最後まで楽しく視聴できる作品だと思います。
個人的には、学習することもなく安易に知りあいに変化して、人の心を弄んでると思われても仕方のない主人公には、何度も視聴を断念しようか悩まされました。
心配をかけたくなかったから
嘘をついた理由に使われる言葉です。もちろん、やましい事の言い訳に使うのは論外ですが、一見して、相手のことを思いやる優しい気持ちからでた言葉のように聞こえます。
でもこれって、相手の自分に対する信頼を信用しきれてないって事ではないでしょうか。
「迷惑をかけるかもしれない」「嫌われるかもしれない」
相手の信頼を疑っていないのなら、自分の置かれている状況や気持ちを、ありのままに相手に受け入れてもらうための努力を怠ってはいけないと思うんです。タイミングを逃がせばハードルも上がります。
自分ひとりで処理できなくなってから打ち明けるのでは、かえって相手を傷つけることになります。
この言葉は、使わなければならない状況を作ってはならない言葉だと思います。
もし本当に相手を思ってつく嘘なら、絶対にバレないのが大前提。誰にも話さず、ひとり墓場まで持っていくぐらいの覚悟が必要でしょう。
時と場合によっては、嘘が必要なときもあると思います。でも相手のためと言いながら、自分のためについている嘘で、自分自身を騙す事がないように心がけたいものです。