もぐりん。 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素晴らしい完成度、ロボット物の枠を超えている
サンライズ製作のアニメオリジナル作品 1期全25話 2期全25話
キャラデザ:CLAMP(原案)、木村貴宏さん 監督: 谷口悟朗さん
主人公のルルーシュは妹想いで人よりも頭の回転が良いイチ学生、日本を占領した
ブリタニア帝国の王子様と言う過去を持つものの占領下の日本「11(イレブン)」で
妹と共に身分を隠して暮すことを余儀なくされた人物。
イレブンに取り残され暗殺に怯え窮屈な暮しを妹のナナリーだけでも助けたい!殺された
母親の敵を討ちたいと思うが、力ない学生の身分では抗えないと悲嘆するも、ある事件に
巻き込まれることで「C.C.(シーツー)」と出会い、彼女と契約してギアス「絶対遵守の力」
を手に入れることからこのお話は始まります。
ジャンルは一応、搭乗型巨大ロボットアクション、戦略シュミレーション・・・かな?
【1期2期含め全50話完走後の感想】
偶然か必然か?まるで吉本新喜劇のような(笑) 凄まじいすれ違いからくる、憎悪や
憎しみ、間違いでは許されない、一瞬に求められる一生を決める決断・・
1話ですでに引き込まれまれて気がつくと1日に12話ほど消化するほど見入って
しまっていました!!見始めると次が気になって止まりません(笑)自重が必要ですw
今までの「普通」だと主人公が特別なロボットに搭乗して最強無双になり、様々な
障害がありつつも敵を蹴散らすシナリオを想像していましたが、完全に意表を付かれた感じw
ルルーシュはロボットを操縦する能力は普通(;^_^A なのでナナリーが幸せに暮せるように
するために、彼は学生である「ルルーシュ」であることを偽り手に入れたギアスと頭を使い
自分を嘘で固めて反帝国グループの主導者「ゼロ」として世界を作り変えようと画策します。
策士とは策に溺れて自滅するのがほとんどなのに、この作品ではギアスと言う
特殊能力が発現しているので自滅する一歩手前で必ず救いだされます、この間合い
って言うか、タイミングが絶妙で毎回ハラハラしてドキドキしながら見ていましたw
物語全体に言えますが、シナリオや演出は本当に秀逸です、見せる(魅せる)技術の
オンパレードでした♪
ちょうど良い所で日常回などのホッと息抜きが出来る回も入っているので息が詰まること
もなく(笑) ラストまでテンポよく視聴することができます!!!
ナイトメアフレームと呼ばれるロボットの動きも今時のCGではなく、セルですが非常に
ぬるぬる良く動いていて手抜き感はまったくありません、デザインは無骨なイメージですが
世界観に合っていて○です(^-^)
ストーリー的には1期は前振りで、2期からが本番でしょう、1期が中途半端なところで
終わっているので、2期のスタートからのテンポはシナリオの良さもあって、まさに「あっ!」
と言う間に視聴できてしまいますw 退屈することなど無いはずです(´・ω・`)
1期2期通して物語の芯はロボットバトルよりも各キャラクターのヒューマンドラマに重点を
置いているようで、想像の裏をかくような様々なドラマが用意されていて目が離せません!
各キャラの心理描写も素晴らしく、表情、特に特長ある目で心理状態を察することができる
作品でした!
{netabare}
ラストは予測したエンドルートの1つでしたが、全てを良しとしない潔い結末で激しく感動しました!
今までの犠牲の上に成り立つ平和は、誰かが責を負わないと始まらないと言うことを主人公自ら
命を絶つことで成立させて、しかも残った者の一部を除いてそれを気づかせることがない・・・
嘘を通し、全ての責を1人で負って真実を墓まで持っていく決断をしたルルーシュと、親友で
ありながらその実行の手助けをしてその後、ゼロとして皆を守る役目を受け継いだスザク、
兄の命の火が消える間際に優しい兄としての真実を知ってしまったナナリー・・・・
{/netabare}
いろいろ胸にくるシーンはあったけど、あのラストは泣けた、今までを思い出して涙が出たよ(T T)
そしてあのカオスなシナリオを見事に完結させた製作スタッフにデッカイ感謝!
あにこれで高評価なのもうなずけました^^ 見てよかったよ(´▽`)