Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「踊る大捜査線」の本広克行監督と、「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄さんのコラボ作品です^^
2014年夏に再編集版が、秋に2期が放送される・・・という情報を入手し、今回の視聴に至りました^^
この物語の舞台は、近未来の日本・・・そこでは、人間の感情、性格、心理状態が全てサイコパスと呼ばれる数値として表されています。
そして、その数値はシビュラというシステムが管理しており、その数値でのみ職業などの適正や、犯罪者か否かが判断される・・・そんな世界です。
例え犯罪を犯していなくても、この数値が規定値を超えると問答無用で罪人になってしまう、ちょっと怖いシステムなのですが・・・この数値が平常だと「ストレスの無い理想的な人生」を送る事ができるため、人々はこの数値を平常化させながら生活しています。
ストレスの無い人生・・・確かに理想的かもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません・・・
陰日向があるように、このようなシステムで構築された社会でも、犯罪者は存在するのです。
この物語は、シビュラシステムで管理された都市の治安管理に奔走している、公安局のメンバー達を描いたものです。
世の中の犯罪に対抗するため、公安局では現場で実際に犯罪者に立ち向かう「執行官」と、執行官を管理し指令を出す「監視官」のグループで行動しています。
そして、とる事件の最中、新人の監視官でありヒロインの常守 朱(つねもり あかね)ちゃんが公安局刑事課一係に配属され、物語が動いていきます・・・
本広監督と虚淵さんとのコラボ作品・・・という位の情報で視聴を始めた訳ですが、オープニングから踊る大捜査線の雰囲気を強く感じました^^
作品の内容も悪に立ち向かう刑事と公安局も似ているのですが・・・
アニメならではの迫力と、物語の展開への期待から1話目から引き込まれてしまいました・・・^^;
もともと踊る大捜査線シリーズは結構好きで、私の視聴した数少ない実写版の一つ、という事も背景にあったと思いますが・・・^^;
物語の中に「執行官」と「監視官」という2つの役職があるのですが、この設定がこの作品の面白さに拍車を掛けています。
「執行官」は、現場で実質的に捜査を行う刑事なのですが、務めているのは犯罪に関する数値が高く、いつ犯罪者になってもおかしくない潜在犯なんです・・・この作品の主人公である狡噛 慎也(こうがみ しんや)も執行官です。
一方、「監視官」は「執行官」を現場で管理するエリートなのですが、現場の経験と身の安全に対する勘は、百戦錬磨の執行官には敵いません・・・そこで、執行官と監視官の関係には良好性が求められる事になります。
どのような関係を結ぶかは、チームそれぞれ・・・
事件を目の前にすると、自らの犯罪に関する数値が上昇してしまい、エリートコースの監視官だって執行官に降格してしまう可能性だってあるんです・・・
その様な中、常森-狡噛チームの、絶妙なバランスの上で成り立っている関係は、堪らなく気持ち良く感じました。
経験不足の上司をサポートする部下・・・
上司も自分の足りない部分に気付いているから、決して偉ぶったりなんかしません・・・
上司は自分が正しいと思う方向をしっかりと見据え、部下は上司の見据えた先を見定める・・・
そして上司は全責任を取る・・・だから部下は絶対に成功させるという強い信念を持って行動する・・・
上司・部下の関係で、この様なお互いをサポートし合いながら進められる関係・・・少し羨ましくも思っちゃいました^^;
こうして物語は進んでいくのですが・・・システムに頼り切った社会が抱える裏側と問題・・・?
この先は本編でお楽しみ頂けたら・・・と思います^^
エンディングテーマの「名前のない怪物」「All Alone With You」は、どちらもEGOISTさんが歌っています・・・格好良い曲でした〜^^
2クール全22話の作品です。あまりの面白さに、思わず一気見してしまいました^^;
7月に放送される新編集版を楽しみにしています♪