雷撃隊 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
楽しいサバゲーのようなアニメにしてプレ進撃
先日フリーマーケットでDVDセットを安売りしていたので衝動買い。「どうせ原作ありの1クールアニメだろ」ぐらいに思っていたらこれがなかなか美味しかった。ラブコメやギャルゲーに登場しそうな連中がゾンビ相手に無敵ぶりを発揮。いやー、掘り出し物だった。
ストーリーはよくあるゾンビものなので新鮮さはないけどツボを押さえた展開で安定感がある。名作ゲーム「バイオ・ハザード」そのまんまのシーンやジョージ・A・ロメロやデビッド・クローネンバーグやダリオ・アルジェントやジョン・カーペンターあたりの「古き良きB級ホラー映画」のリスペクトもたっぷりあって思わずニヤリとさせられる。チープなB級映画大好きな俺様大満足だぜい!ポップコーンとコーラをお供にどうぞ。
部活で格闘技やってる程度の奴らがなんであんなに強い、とか保険の先生のドライビングテクニックが半端無いとか「ありえねー」と突っ込みたくなるけどギャグとして笑い飛ばせる。「北斗の拳」の「アベシ」「ヒデブー」と同じだろう。車でゾンビの群れを轢殺、格闘技で無双、大工用具を改造したお手製の武器で狙撃、二人乗りバイクで中央突破。いいじゃないですか、これぞB級アクションの世界。ちなみにオタクが危機的状況に活躍するのはタイムスリップもので歴史好きが活躍するのと同じ方法論だろう。このテのB級映画(敢えてこう表現)は理屈よりノリと勢いが大事。フットワークの良さがモノを言う。要はゲームセンターの格闘ゲームやサバゲーなのさ。ガチな軍服で参加しようが萌えキャラのコスプレ衣装で参加しようが自由なのさ。(例えば暁美ほむらの格好でM16を装備してサバゲーに参加みたいな感じかな)
同人サークルの岸田教団のOP主題歌かっこいい。毎回変わるED主題歌も使い方がいいので挿入歌としても効果的だ。黒崎真音さん、グッジョブですねー、アルバムが一枚できちゃいましたよ。
映像について・・・
夕方のシーンでのオレンジっぽい色彩や3DCGのレイアウトや血飛沫の表現、どこかで見たことがあると思ったら「進撃の巨人」の監督だったんですねー。これのゾンビが巨大化すると「進撃」になるのか。プレ「進撃」として研究してみると映像表現に共通点多し。
ゾンビについて・・・・ゾンビにはウイルスやら生物兵器のような「科学系ゾンビ」と幽霊や怪奇現象の延長線上の「オカルト系ゾンビ」の二種類存在する。前者はゲーム「バイオ・ハザード」やジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」が代表的。後者は「死霊のはらわた」なんかが有名。本作は「化学系ゾンビ」だろう。世界情勢はさながら小松左京の「復活の日」だろうか。非常に続きが気になる。
原作が中断されてるので再開は夢のまた夢なのかなー、非常に惜しい。