退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
癒されるでありんす。
日本からパリのロアという鉄工芸店で働く事になった湯音と、店主クロードとのふれあいを主に描いた作品。ふんわりした雰囲気の作品。飽きてしまう人も少なくないはず。話としては物足りなさを感じてしまうと思いますが、眺める程度に観るべきかと。日本とフランスの文化の違いを描きながら、お互いの国の文化を理解し合っていく。
作画はパリの景観や、ロアの店内、湯音の和服等、暖色系の温かな色彩で丁寧。パリの景観に湯音の着物姿が良く映えていました。音楽もクラシカルなBGMが心地よく、音響効果もこだわりが感じられます。登場キャラの表情や動きまで良く出来ていて、心情の変化もセリフやナレーションではなく映像で見せていました。細部まで温かさが染み込んでいるような作品。
着物姿でお人形さんのような幼い湯音。謝る時はまるで土下座、譲れない事には頑固で、必死でパリに馴染もうとする湯音はどうしようもなく可愛い。古き良き日本女性の典型のようですが、その位で丁度良いと感じました。湯音を見ていると、そんな慎ましさ、健気さを思い出させてくれる。そこらへんもプラスされて好感がもてるキャラクター。
店主クロードのツンデレっぷりも良かった。湯音の喜怒哀楽に振り回されて困っていたり、徐々に変わっていく姿は微笑ましい。
二人は年齢差がありますが気持ちのすれ違いが妙にリアル。湯音はクロードの役に立ちたいけれど迷惑をかけていると思い込み、クロードは日本から来た湯音をまともに面倒を見てあげられてない。そんな二人の関係を恋愛と言うには早すぎる気はしますが、恋なのかなあ思わせる描写が少しあります。
ただ、湯音の方はクロードが好きなのは確かでクロードを見る目が、お父さん&初恋の瞳で、そこら辺が豚豚豚豚ぶひひの日
パリの人々は優しい人ばかりで超平和。もう超平和すぎて、中盤飽きてバスターしたくなったのが本音w
でも最後まで観てほしいですね。後半クロードの過去、湯音のお姉ちゃんの話が明かされます。