runa21 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
父親の存在
人間観察が大好きな自分は
空港のひまな待ち時間、
目の前に座っていた4人家族
(父、母、姉、弟)
を観察していました。
お母さんが切符を手に
「一人だけ席が離れてしまうみたい」
っと言っていました。
その後の会話は以下の通りです。
「一人だけ席が離れてしまうみたい」(母)
「じゃぁ、お父さんだね」(姉即答)
「えぇぇぇぇ!!!」(父)
「たった今多数決で可決されました」(無表情の姉)
「いつの間に!!!!!」(父)
「じゃぁ、お父さん以外に誰が一人席になるの?」(姉)
「・・・・・・。」(父)
「しょうがないなぁ、じゃんけんするか」(姉)
「そうしよう!!」(目を輝かせる父)
「「「「じゃんけん!!ぽい!!」」」」
・・・父一人負け(しかも一発で決まる)・・・
「やっぱりはじめっから決まっていたことだったんだよ。」(姉)
「・・・・・・。」(父)
哀れ父親、
世の中の父親とはそんなものです。
クラナドには
3人の父親が出てきます。
{netabare}
渚の父
朋也の父
そして朋也自身
{/netabare}
いろんな家族の形があって、
タイプの違う父親が出てきますが、
全ての父親に共通しているのは、
自分のできるすべての力で
家族を守っているというところでしょうか。
それがうまく
家族に伝わらなかったり、
守りきれなくて
自暴自棄になってしまうこともありますが、
子どもの存在で
立ち直ったり、やり直そうとしたりします。
父親ってすごいなぁ。
きっと空港で出会った家族の父親も
一人離れた席で落ち着くことで
家庭内の平和を成し遂げたことでしょう(笑)
{netabare}
ラスト部分が少し謎でしたが、
前シリーズから
ヒトデを配って願いをかなえようとする話や
この世界には
いろんな可能性の世界がある話とか、
渚ちゃんのお父さんが
強く願ったらかなったこととか、
光の話とか、
ロボットと少女の話とか・・・
そういったところもちらちら出ていたので、
なんとなく、
このラストもありだな
っと自然に思えました。
{/netabare}
前シリーズは
かわいい女の子たちに焦点を当てていましたが、
今回は「家族」とか「父親」とか
そういったことが中心になります。
汐ちゃんの声に
ものすっごく違和感がありましたし、
キャラデもちょっと癖がありますが、
音楽、内容ともに
とてもよかったと思います。