双葉。 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
何度観ても面白い。
原作は米澤穂信による小説、既読です。
友人に薦められたので視聴しました。
【物語】
~あらすじ(公式サイトより)~
{netabare}省エネを信条とする高校1年生・折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することになる。
その「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン・千反田える、中学からの腐れ縁・伊藤摩耶花と福部里志。
彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。
「わたし、気になります!」
奉太郎の安穏とした灰色の高校生活が、この一言で一変してしまった!!{/netabare}
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本作は「ミステリー」といいながらも死人は出ないですし、謎は私にも分かる程度の物も多くあったので
ミステリー好きの方には確かに物足りないかもしれません。
更に全22話で起伏も少ないため、アクションバトルがお好きな方にもあまり向いていないかと思います。
だがしかし!!
学園アニメ、という視点から見てみると恐らくどの作品よりも内容が深く、登場人物たちの心理描写なども大変細やかで、また演出も素晴らしい。
それほどの物なので、何度か視聴してやっと気づくことも多くあります。
私的には、物語の中で出てくる伏線を見つけるためにも2回は視聴して頂きたいですね^^
【声優/キャラクター】
本作は4人の男女をメインとして物語が進んでいきます。
キャラクターたちの魅力が十分に伝わってくるのもポイントです!
{netabare} ・折木奉太郎(CV中村悠一)
本作の主人公。ちなみに私が1番好きなキャラです(´∀`*)
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」
というモットーを持つ省エネ主義者ですが、えると出会い様々な事件や人々に関わることで、
それが少しずつ変わっていき成長していく様子が描かれていますので注目してみてください。
・千反田える(CV佐藤聡美)
本作のヒロイン。
一身上の都合により古典部に入ったというが…?
名家のお嬢様でしかも眉目秀麗、成績優秀でして、いやはや完璧!
と言いたいところですが、性格に少々癖があるんです…。
「わたし、気になります!」はアニメファンの間では有名な台詞だと思いますが、
奉太郎も振り回されるほどの好奇心を持っています。
でもやっぱり可愛いものは可愛い!!愛されキャラですよ!!
・福部里志(CV阪口大助)
奉太郎とは中学からの親友。
薔薇色人生を謳歌したいと願う普通の高校生。
に見えますが、実は結構「奥深い」キャラなのではないかと思っています!
確かに見た目も性格も明るく良いやつなんですが、かなり変わった考えをもつ部分もあったり、うーん。なかなか一言では表せないです^^;
・伊原摩耶花(CV茅野愛衣)
奉太郎とは腐れ縁。
口が悪いところもありますが、真面目でまっすぐな性格が好きなところです。
特に里志とのもどかしい関係は、女子には共感しやすいようになっているのではないでしょうか。{/netabare}
声優陣に関しましては本当に感服で、この作品のゆったりとしていて、
爽やかな雰囲気に皆さんぴったりだなぁと感じました。
【作画】
皆さんお分かりかと思いますが、ええもう、最高です。
この一言しかないでしょう!!!画面から目が離せなくなりますよ!
なんなんだ京アニはぁ…!
それと、本作は演出も素晴らしいと思います。
原作を読んだ限り表現するのが難しそうな所がいくつかありましたが、
そういう部分もきちんと表現されていたので流石だな、と感じました。
【音楽】
OP-優しさの理由/ChouCho(1クール)
未完成ストライド/こだまさおり(2クール)
ED-まどろみの約束/千反田える、伊藤摩耶花(1クール)
君にまつわるミステリー/千反田える、伊藤摩耶花(2クール)
個人的には「優しさの理由」が大好きです!
曲も良いですが映像を合わせるともっと素敵です><
{netabare}また、お気づきになられた方も多いかと思いますが、作中にバッハの「G線上のアリア」「無伴奏チェロ組曲」、
フォーレの「シシリエンヌ」、ベートーヴェンの「月光」が出てきましたね。
このクラシックたちの使い方も秀逸です…!{/netabare}
【全体を通して】
長々と書いてしまいましたが、この作品はそれほど魅力たっぷりに仕上がっているのではないかと思います。
まだ観ていないという方は是非是非ハードルを上げて(笑)、観てみてはいかがでしょうか?
2期が来るのか、わたし、気になります!!