「進撃の巨人(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
6405
棚に入れた
28987
ランキング
45
★★★★★ 4.2 (6405)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絶賛出来た所は、個々のアニメ制作スタッフの努力です!

自分は「3度の飯より活字を読むのが嫌いだぁ!!」というタイプで、小説やラノベは無論の事、漫画ですら子供の頃から読むのが嫌いだった(未だに漫画雑誌を1度も購入した事がありません)ので、もちろん本作品も原作は未読です。

原作はまだまだ続いているらしく、かなり人気の有る作品らしいので、謎の部分でも真剣に考えてみようと思った矢先、誤ってネットでネタバレを目撃・・・。{netabare}超大型巨人と鎧の巨人の正体および、ユミル巨人化等{/netabare}
一気に醒めてしまったのと同時に、「さすが人気の作品だけあって、皆さん細かい所まで疑問を抱いて考察してるんですね!」と感心しきりです。

低学歴・低収入の人生「負け組」確定!の自分なんかの考えを披露するのが超恥ずかしいと思えてきたので、謎の部分はあまり触れないようにします。



そもそも、今まで敬遠していたのも「キャラデザ」が苦手なのと、直感的に苦手なタイプのアニメだと判断していたからです。

結果として、案外「自分の直感は当たる」という事を再確認しました(汗)

では何でワザワザ感想なんかを書いてるのかと言うと、背景好きとしては触れずにいられない位に「背景」が素晴らしかったのと、カメラアングルと背景3Dの動きの素晴らしさに『感動』したからです!

そこが無ければ、感想は書いていなかったと思います。




EDの背景以外、背景を担当しているのが『美峰(スタジオ美峰)』。

クレジットの名前を見ると、美峰ベトナムやタイのスタッフが担当しているらしく、報酬に応じて手を抜く日本の風潮とは違い、実に細かく丁寧な仕事ぶりに感激しています!

特に注目して欲しいのは3点!

まずは、石(壁・石畳・岩など)の描き方です。
自分は日光東照宮のすぐ側で生まれ育ちました。日光東照宮近辺は「山内(さんない)」と呼ばれ、徳川幕府最後の砦となるべく、城壁のような石造りの箇所が多いのです。さらに宇都宮は「大谷石」の産地でもあり、石の質感を見慣れている自分も納得のいく「細かく丁寧な」書き込みで、『素晴らしい』としか言い様がありません。

次に、空(雲)の描き方です。
自分のもっとプロフィールに「今まで雲の表現で凄いと思った作品は無い。強いてあげればソードアート・オンラインだ」と書いてますが、そのソードアート・オンラインでも良い部分は1部でしかなく、作品を通して雲の表現が素晴らしいと思った作品は初めてです!
残念な点をあげると、いつ頃の季節の空がモデルとなっているのかは分かりませんが、自分はあまり見慣れない空の雰囲気で、バリエーションが少なくいつも同じような空(雲)の雰囲気であった事です。

最後に、巨大樹の森の中の描き方です。
現日光市には「日光杉並木街道」が有り、日光街道・例幣使街道・会津西街道の3つの街道に、総延長37㎞にも及ぶ杉並木が現存します。日光山内にも杉が多く植えられており、こちらも見慣れた光景になっています。その鬱蒼とした雰囲気をも見事に描ききっており、木々の色使いも実際に目にする物に合っていて、こちらも素晴らしい出来映えです。



そんな細かく丁寧に仕上げた背景が、これまた実に素晴らしいアングルと3Dで滑らかに『動く!動く!!』。
あの立体機動戦闘時のリアルなアングルは『賞賛』に価します!!



作画全体は安定してると思いますが、自分は絶賛するほど素晴らしい出来だとは思っていません。
背景の書き込みの素晴らしさと、演出の素晴らしさに「錯覚」しているのでは?と思うくらいです。
1クール目のOPもそうですが、バックコーラスと壮大さを感じさせる編曲・音響演出と、オープニングアニメーションの動きに錯覚してる感じが有り、メロディー自体はごく普通な物ですよね?

賛辞を贈るとすれば、裏方と言える個々の制作スタッフの力量ではないでしょうか?





ストーリー自体は斬新な部分も多々有りましたが、鋼の錬金術師と新世紀エヴァンゲリオンがチラチラと思い浮かんで来てしまい、「この手のストーリー構成は、良いとこ取りの完全後付けで、何でも有り有りの展開になる」と思われるので、残念でなりません。
伏線と言うよりは、後の展開の保険を張り巡らしている感が否めず、この手の作品は納得行く落とし所に収まった試しがありません。

序盤の、圧倒的な力で人間を捕食する「巨人」と、滅亡の危機に怯え巨人との絶望的な闘いに挑む「人類」という図式が壊れた瞬間に、魅力は半減してしまいました。
謎の部分が多々有りますが、もうこうなっては「何でも有り」ですよね?



もし最初からラストまでの本筋が本当にしっかりと確立していて、どちらとも言えない保険的な物ではなく、本当に細部に渡るまで伏線を張り巡らしていて、後付けではなく納得の行く落とし所の伏線回収が出来るのなら、新たな歴史を作り出す作品になるのだと思います。

自分の足らない頭で考えた結果、最初から本筋がしっかりしていて、ばらまき過ぎとも思える伏線を回収して、ある程度でも納得の行く落とし所に収めるとしたら、序盤で登場していた人物が鍵を握っているハズであると考えました。
その後にどのような展開になろうとも、編集部の引き延ばし要請を受けてグダグダになろうとも、その後に登場してきた人物が鍵を握るような展開にしてしまうのであれば「後付けの駄作」と言わざるを得ないでしょうし、やっぱり「何でも有り有り」の興行重視作品だったかと、ガッカリすることでしょう!

そう考えると、{netabare}アルミンが物語の鍵を握る最重要人物なんだと思っています!
根拠はまだ有りませんが、最後まで新事実が出て来なさそうな人物で、序盤のみを見返した時に『細かい疑問点が多い』人物だからです。

{netabare}※自分なりの細かい考察を希望する方がおられたので、書いてみたいと思います。

何故アルミンに注目してるのかと言うと、アルミンの恐怖心と言うより、心の弱さや劣等感・負の心や罪悪感・悪い心等が、何らかの『大きな伏線』になっているのではないか?と考えたからです。
逆にアルミンが冷静であったり自信を持ったり何かに立ち向かっている時は「物事を好転させる力・正解を導き出せる力」が大きく働く訳で、プラス思考とマイナス思考との降り幅が大きく描かれているのが、ずーっと気になっているからです。
1番、謎らしくない謎を多く抱えた人物だと見て取れ、自分的に気になっているからです。

後にユミルと共に10番以内に入らなかった事、巨人襲来時のアルミンの位置関係など、気のせい・考え過ぎと言われると反論出来ませんが、自分には疑問に思える点が多いのです。

ネタバレを目撃してしまった際にアルミン巨人化説は早々に論破され、その後もアルミン巨人化を主張してると馬鹿にされる。という事も存じてますが、それでも自分は今更ながらあえて「有るかもしれない」と思っています!
何故なら、アルミンに似てるとされた巨人って、エレンと同じで「誰か入ってますよね!」

原作すら読んでいない、ただの変人の妄想とお笑い頂いて結構です(笑)
{/netabare}

もしもループするとしたら、鍵を握るのはミカサ!
そもそも、この話の主人公はエレンですが、ある意味、ミカサ目線(絶滅寸前とされている東洋人目線)での物語でも有るんだろうと思っているからです。
{/netabare}

謎解きなんかを考えてる時点で、ハマってるって事なのかも・・・。




大人気になった作品ですし、海外の反響も凄いという事で見始めましたが、自分は熱狂するまでには至りませんでした。

ただ『背景・アングル・背景3Dの動き』の部分が『大絶賛』の域に達していたので、復帰1作目に選びました。

投稿 : 2015/03/18
閲覧 : 324

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