くらうち さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
これが現実
思えば、明里に手紙を渡せなかった(渡さなかった)時点で、全て決まっていたのかもしれませんね。
キスをする前と後では、2人の気持ちも関係も変わってしまった。それがどういう風に変わってしまったのかは、なかなか想像できません。
中学生だった頃はあれだけ大変だった明里に会いに行く道も、成長するに連れてどんどん短くなっていったはずです。物理的には。
でも心の距離は遠く、最初の一歩が踏み出せないままに時間だけが過ぎてしまって。
虚構のハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、「これが現実なのか…」と。そう思わざるをえない作品でした。
それでも観ていられるのは、感傷に浸ることができるのは、新海監督の美しい映像のおかげでしょうか。