OZ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アイドルフロントライン
原作のゲーム版は未プレイだが
熱狂的なファンが多く 話題性もあり
観てみる事にしたアイドル系作品
■アイドルフロントライン■
大きく分けて2部構成になっており
前期(1~13話)はアイドルとして売れるまでの下積み時代を
後期(14~25話)は売れっ子になってからの姿が描かれている。
サブキャラクターを含めると登場人物は非常に多く
一人一人にスポットは当てているものの
優遇されているキャラと不遇なキャラとの差が目立つ。
また 音楽面に力を入れており
主題歌 挿入歌を合わせると相当数の楽曲にのぼる。
応援したいキャラやお気に入りの曲も
好みによって選択肢が幅広く
ファン同士で良さを語り合い
意見交換出来るのが1番の魅力かもしれない。
アニメだけではなく
様々なメディアミックスでも
商業的成功を収めたアイドルマスター。
今や3次元だけには留まらず
2次元でも多数のアイドルグループが存在するアイドル戦国時代。
どの作品が生き残り どの作品が淘汰されていくのか?
共存しない限り乱世は続き
アイドル系作品の最前線は
目まぐるしい競争になりそうだ。
■765プロで選ぶキャラクターベスト3■
上でも書いた様に
ヒロインの多さが魅力の今作品。
全員の良さを書きたいところだが
何しろ登場人物が多いので
お気に入りのキャラを3人挙げてみよう。
●第1位 我那覇 響
これと言って惹かれるエピソードは無いのだけれど
私生活の無邪気な顔と
ライブでの真剣な姿にギャップを感じ
動物好き+八重歯と単純に見た目が好みなんだよね。
一匹でも電車に乗り継げる
天才ハムスター ハム蔵とのコンビに癒されたなぁ。
●第2位 星井 美希
765プロの中で誰よりもプロ意識があり
明確なヴィジョンと才覚を持っている彼女。
第23話 ミュージカルの稽古中に
春香との会話で
「どっちが主役になるか分からないけど 一緒に頑張ろうね」
そう口にする春香とは対照的に
「それは嫌なの 美希 絶対主役をやりたいんだ
だから・・・一緒に頑張るっていうのは ちょっと違うって思うな」と
馴れ合いになってしまう事を拒み
春香推しの人にとっては
感じの悪い印象を受けるかもしれない。
協調性が欠けている訳で無く
美希の言う事は最もであり
何かしらの世界に身を投じていれば
競争は付いて回るもの。
それがシビアな芸能界ならなおさらだろう。
情に流されず
信念を貫く姿に惹かれたね。
●第3位 プロデューサー
序盤は頼り無く
パッとしない仕事振りだったけれど
全話通して最も成長を遂げたのは彼であり
裏の主人公でもある。
あくまでアイドル達が主役なので
終始前に出過ぎる事も無く
縁の下の力持ちとして
アイドル達と共に成長していく姿は
観ていて好印象だったな。
彼の様なマネージメントが出来るプロデューサーなら
信頼されるのも頷ける。
登場人物が多い点は
一つのストロングポイントだが
同時に短所へと形を変える。
お世辞にも
顔の描き分けが出来ているとは言えず
目と輪郭 特に半開きの口が一様に皆
似た表情になってしまっているのは惜しいところだ。
■あとがき■
特別編を除いた全25話を中弛みする事なく
最後はハッピーエンドで楽しめた。
キャラ紹介だけの第1話を初めて観た時は
思わず「何これ?」って
微妙な印象を受けたけれど
全て終えた後に第1話を振り返ってみたら
キャラの性格を知った上で
最も良く出来た話になっていたな。
よく『ラブライブ』と比較されるけど
両作品観た上で
どちらも長所と短所は表れてたね。
勿論 個人差はあるが
簡単に纏めると
ストーリーはアイドルマスター
キャラはラブライブ。
曲は引き分けってところかな。
難しい話だろうけど
第10話でやった様なアイドル運動会を
765プロやμ's Wake Up, Girls!等
他アイドル系アニメの
垣根を越えたお祭り作品を観てみたいものだ。
劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』も
期待出来そうだね。
満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7)