テモテ さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
ハイファンタジーとして失敗
良いハイファンタジーは世界観がしっかりと作り込まれていることが大前提だと思います。その点から言うと本作はお世辞にも及第点を満たしているとは言いがたいです。
階級制度の厳しい中世ヨーロッパ貴族社会をモデルにしておきながら、平民が貴族に気軽に話しかけ、時には手を上げさえするという構造的な矛盾に強い違和感を感じ、本作の世界観にのめりこむことが出来ませんでした。
肝心のストーリーにしても、使い魔がその主人と結ばれるという結末に向けて予定調和的に進んでいくような印象で全体的に平板です。
突然異世界に召喚された才人が何の疑問も葛藤もなくルイズの使い魔に収まったり、大したイベントもないのに当たり前のようにルイズが才人のことを好きになっていったり…。
「ゴールに向かって一直線」とでもいうような強引なストーリー展開についていくことができませんでした。
設定やキャラクターは魅力的なだけにもっと細部に力を入れてほしかった作品です。