ローズ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゲーム世界のリアル
『エルダー・テイル』というゲームをしていた人達がその仮想ゲーム空間に取り残されてしまう。
腹黒眼鏡こと主人公のシロエや仮想ゲーム空間に閉じ込められた人々の物語。
仮想ゲーム空間に閉じ込められるという点ではSAOと類似していますが、違う箇所も多々垣間見れます。
まず第一に登場人物の多さ。
登場人物が多くなれば登場回数も少なくなり その存在が薄くなってしまいますが、本作品では上手に人物の特徴を活かしているように思います。
それに加えてゲームの冒険者側とゲーム内の住人(大地人)とのコミュニケーションがある事も見逃せません。
普通のゲーム感覚であればゲーム内の住人は無機質な存在ですが、本作品では村の住人から大貴族や姫様まで多様に存在し個性を持たせてあります。
冒険者側と大地人側の駆け引きなどもあり、その点でも楽しむ事ができます。
ゲームらしく戦闘シーンもありますが、それよりもゲーム内に取り残された冒険者の新しい生活を重視しているのが本作品の見所だと思います。
その戦闘によって傷つき死んでしまった大地人を生き返させる方法を見つけるなど、今までに無かった発想の存在も確認する事ができるようになります。
ゲームの冒険者は生き返るのが普通ですからね。
もしもゲーム空間に閉じ込められたら、という疑似体験ができます。
面白い着眼点という意味では料理の味についても言える事でしょう。
ゲームのシナリオ通りに料理を作ると味気の無い料理になってしまいますが、サブ職業や熟練度によって美味しい料理が作れることを発見します。
素材から完成まで手を加えれば現実世界と同じような料理ができる事から他の生産系サブ職業による開発や発明も新しく見つける事ができるのでしょう。
料理や蒸気機関以外だと2期目以降に出てくるかもしれません。
すでに2014年秋から2期目の放送が予定されています。
次はどんな新しい発想や着眼点を見せてくれるのか、今から楽しみです。
普通のゲームらしいバトル物とは少し違う内容。
冒険者の日常生活や戦いの裏にある策略のほうが目立ちます。
敵と戦ってドキドキワクワクするような展開よりも相手との駆け引きを楽しむ作品でした。