四畳半愛好家 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作を越えた演出の数々…何週観ても飽きない、特別な作品
全ての腐れ大学生に是非是非お勧めしたい作品
非リアこじらせているあなたにも、案外近くにチャンスはぶら下がっているかも!?
京都の大学(京大)に通う不真面目で腐り気味の非リア主人公が、悪魔的に愛らしい友人の影響でいろんなサークルに入って阿呆なことをやりまくる作品
以下、ネタバレありの森見小説中毒者の感想
{netabare}
物語:原作からのアレンジが面白さを損なわせていないどころか、原作以上に面白おかしい話になっています。尺的に主人公が入るサークルを増やしているため、多少だれる回があるものの、クオリティはしっかり維持しています。
なによりも、明石さんへの道を険しくしたのはナイスとしか言いようがありません(原作だと、どのサークルでも明石さんと結ばれるんですよ!)。
そして最終回の最後の最後の主人公の顔の演出…ただただ脱帽です。
小津の顔が二種類ある演出と併せて、「原作を読んで、ただアニメ化する」だけでは、生まれることなかった大きな魅力がアニメ版にはあります。
その他、本当に沢山、書き切れないぐらい演出がうまいシーンがあって…何週観ても新たな気付きがあります。
何度も何度も観てる自分ですが、最終回はいつも鳥肌が…。
はっきり言って、アニメ版は原作を超えていますので、森見さん好きな人は絶対観た方が良いです。森見信者の私が言うんですから、たぶん本当です!!
声優:最高でした。早口な森見節のきいたセリフを最高の演技で演じてくれます。
このキャストで本当に良かった…。とくにメインを担当した浅沼さん、吉野さん、坂本さん、藤原さん、諏訪部さん…。圧巻の演技でした。
キャラ:格好いいキャラとかは少ないですが、面白いキャラが本当に沢山!
キャラは面白いだけでなく、ちゃんと一人ひとりに奥深さがある作品でもあります。それこそ数多くのサークルを通し、いろんな角度からキャラを観ていかなければ到底理解できないほどに…。
小津は勿論、樋口さんと羽貫さん、城ケ崎先輩に明石さん…そして「私」。みんな本当に個性的で、かつ愛すべきキャラ達です。
さっぱりしてる明石さん…本当に可愛いなぁ。
作画:湯浅監督らしさが、最高に森見小説「四畳半神話大系」の世界観とマッチしています。
これしかないって感じの作画です…が、苦手な人は多いと思われます…。
なにせ可愛い絵柄でもないし、肌の色白色だし…所々実写の街だし…。
こんだけ勝負した作画なら、そりゃ嫌いな人も多いと思います。
個人的には、演出を含め「最高」の一言です。
音楽:アジカンにやくしまるえつこって…俺得過ぎます。
聴くたびに元気がもらえる疾走感のあるアジカンOPに、どこか奇妙なやくしまるED。最終回でひっくり返したのも良かったです…。最終回のやくしまるOPでもアジカンEDでも、鳥肌が…。
{/netabare}
てなわけで個人的に最高に好きな作品です(アカウント名でばればれですが…)
万人にお勧めしたいですが、苦手な人がいても仕方なしって感じの変わった作品です。
黒髪乙女とのバラ色キャンパスライフを過ごしたいなら、やはり自ら行動あるのみ!?