天啓 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
なんかすっきりしない
謎多き作品
視聴後すぐはなんだか良く分からなかったのだが
なんかモヤモヤ感が残って、今までレビューを書きませんでした。
そのモヤモヤがなんとなく判ってきたのでレビューします。
あらすじはあにこれ参照
主人公カルエルと風呼びの少女ニナビエントの戦時下恋愛物
一見良さげなストーリーなのだが
かなりグダグダ感が否めない
普通戦時下恋愛物は反戦アニメとなるのだが
本作では、それが今一つはっきりしない
愛するニナが空の一族に捕虜として拉致させれたのを奪還するため
喜んで戦争しに行くラストがどうも釈然としない
戦争美化にも見える
空の一族との戦争において、大事な仲間達を多く失っているのに
そういうラストは無いだろうと思った。
18話くらいでは戦争は悲惨という思いがこもったエピソードもあったのだが
なんかすごくチグハグな感じ
ラノベ原作だけど、もう少し考えてシナリオ書いて欲しかった
その他気になった(気に入らない)点
そらの果てを命を懸けてまで探しに行くこと事体が理解できない
いくら国王の命だと言っても、なぜ国王は空の果てを探させたいのか描写不足
宗教的理由らしいのだが・・・納得できず
そもそも そらの果てを探すためのイスラに主人公ら訓練兵レベルが搭乗すること自体
謎である。国にとっての重要な任務に半人前を多数参加させるとは?
イスラという超巨大飛空要塞と主力戦闘機
何故イスラが飛べるのかは、劇中でも謎となっているのだが
飛空機が第二次大戦中のレシプロエンジン機という設定はギャップありすぎる。
単に メッサーシュミット(空の一族主力戦闘機)、スピットファイア(イスラ軍主力戦闘機)
の空戦を描きたかっただけの様にも思える。
友軍のエースパイロットらしきかもめマークの戦闘機がたびたび登場し、ピンチを救ってくれるのだが
それに対する掘り下げもなく、あれは何なの?と疑問が残る
空の一族はそらの果ての近くに存在する聖泉を守るために侵略者と戦うという正義が
あるが主人公たちは単なる侵略者でり、正義は無いと思える設定
軍事ヲタが作ったラブストーリーで、物語としてかろうじて体をなしているが、細部はグダグダです