りんご さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ただ視聴しただけでは意味がないのだと思う。
本当に描きたかったことは方方への考慮から省かれてしまった部分や
曖昧に表現せざるを得なかった箇所が多いことを察します。
タイミングが悪かったと言えばそうですが、
それでも原作の連載が開始されたのは2008年であり、
アニメ化発表は2010年であり、実際に放送されたのは2013年であり、
その放送がされたチャンネルなどの事情を知っていれば十分満足のいく作品でした。
障害と言ってしまったら語弊があるかもしれませんが、それを乗り越えて制作してくれたのは、
やはり伝えたいことがあったからなのだと思います。
「もしかしたらこうなっていたかもしれない」
「こういう世界になってしまうかもしれないものを扱っていて、それに頼って生きている」
私は単純にこういった想いを抱きました。
だからって何か大きなことを出来るわけではないけれど、
それでも、ちょっとした節電くらいはしたいなと思ったし、
そういったことを思うだけでも、少しだけ考えるだけでも違うのではないかな。
いや、今は考えるべきなんだと思う。考えてほしいのだと思う。
さて、物語的にはやはり敢えての説明不足が目立ってしまいますが、
個人的には説明乙が繰り広げられる厨二ファンタジーよりよっぽど観やすかったです。
要所要所はきちんとわかりやすいし、結局バトルものになってしまったのは残念ですが、
まさに「今」なにかしらの答えを描く方がよっぽど難しいと察します。(二回目)
彼女と遥人の人間に対する想いの対比と、遥人の変化は好みでした。
遥人……いいキャラだったなぁ。