Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「マクロスシリーズ」生誕25周年記念作品・・・伊達じゃありませんでした^^
この物語の舞台は宇宙・・・1,000万人規模の移民船団であるマクロス・フロンティアは銀河系を航海していました。
そんなある日、近隣を航海していたマクロス・ギャラクシーより、トップシンガーのシェリル・ノームがコンサートのため、フロンティアに来訪する事になりました。
一方、この物語の主人公は美星学園航宙科2年生の早乙女 アルト・・・上層部からの指令により、彼ら航宙科がシェリルのコンサートをステージ演出を手伝う事となります。
そして、そのコンサートの開始前、アルトは道に迷ったランカ・リーと出会い・・・
このように、コンサートをきっかけに主人公と二人のヒロインとの運命の歯車が噛み合います。
コンサートに熱中できる様に、フロンティアの中は穏やかな日常が過ぎているのですが・・・
船外では、フロンティアに向かっている謎の巨大異星生命体バジュラの対応に追われていました。
これまでは、軍のみの対応で一般市民を巻き込む事は無かったのですが、防ぎきれずフロンティア内部への侵入を許してしまい・・・物語が動き出すのです。
私は初代マクロスしか視聴していなかったので、25年振り・・・という事になるのですが、戦闘機が格好良くなっているのと、動きがスムーズでバトルシーンも半端ない・・・というのが印象です。
バトルシーンも見応えあるのですが、登場人物の人間模様からも目が離せません・・・
主人公とヒロインを始めとする主要登場人物は、色々なものを背負って今まで生きてきました。
それだけに、彼らの心理描写は丁寧に描かれていると思います。
この作品では、私はシェリル・ノーム推しだったので、彼女を例に心模様を振り返ると・・・
トップシンガーであるが故に必然的に求められる自覚と自律・・・
どんなに苦しくても決して弱音なんか吐けません・・・
こうして自らを奮い立たせるも、やっぱり人間だったら限界がありますよね^^
でも、立場上絶対言えないんです・・・
彼女の突拍子の無い言動の裏には、女性としての葛藤が沢山あったのだと思います。
彼女の数奇な運命はこれだけでは終わりません・・・
次から次へと彼女に降りかかる出来事・・・心が折れそうになるのも分かります・・・
でも、彼女は自分にしか出来ない事を見つけ・・・その道を歩もうとするのです・・・
それらをひっくるめると、彼女は健気だったと思いますし、その言動には何度も胸が熱くなりました^^;
マクロスといえば歌姫・・・リン・ミンメイは忘れられない存在ですが、この作品でも歌姫の存在を物語の中に上手く取り入れています。
そのせいでしょうか・・・オープニング、エンディング、挿入歌を含め、たくさんの曲が流れます。
そして・・・曲もまた格好良いんですよね〜^^
特に「愛・おぼえていますか」を耳にした時には、あまりの懐かしさに鳥肌モードでした(//∇//)
その他にも「ライオン」「アイモ〜鳥のひと」「ダイアモンド クレバス」など良い曲がたくさんありました^^
物語の展開、登場人物の心模様、迫力ある戦闘シーンと見どころがたくさんある作品です。
エンディングも綺麗に纏まっていたと思います。
2クール25話の作品ですが、時間を作って再度視聴したいと思います^^