北山アキ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
愛あるアンチテーゼ
TVシリーズ観たけど、劇場版の最初の2つは観てない。
まどかが願ったのは全ての魔法少女が救われる世界。
ほむらが願ったのはまどかが救われる世界。
対象を問わない大きな愛と特定に向ける小さな愛。
僕の感覚としては、小さな愛の拡大解釈が大きな愛であって、
大きな愛の部分適用が小さな愛なわけではない。
自分の中に原初に存在するのは小さい方だと思う。
だから、ほむらにしても、
感情に近い部分の愛を成就できたことはハッピーエンドと感じる。
自分の創った世界にまどかを閉じ込めることができたという禁忌の喜びも感じていることだろう。
スレにしたら
「全てを知ってしまったけどその記憶を消せない私の最高の幸せを実現してみたら…」
コメ1 悪魔になってた(・ω<) てへぺろ
くらいに満足してると思う。
ハッピーエンドと感じない人の場合は、
まどか達がそれで幸せになれたか懐疑的であったり、
ほむらがまどかに対する後ろめたさを払拭しきれていない点や、
ほむらとまどかの将来の衝突の芽が残った点を気にするかもしれない。
どちらに感じても
物語の重層的な構造が展開のどんでん返しに直結する
一級のエンターテイメントなのは変わらない。