animeneko さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最高クオリティの画像の伝奇ファンタジー
蟲師 続章 後期完結
いろいろと不思議なお話ばかりで、教訓ばなしではなく、勧善懲悪でもなく、アクションがあるわけでもない癒し系の物語。
自然と一緒に生きている人々が出会う、蟲との関わりのエピソード達。
ギンコは蟲に侵された人々を助けながら人々の生活や生き様を見て歩く。
何かを忘れてしまったことを思い出そうとするように蟲師のエピソードを見てきましたが、後期も完結。スケジュールが遅れたり制作は大変だったみたいですが、まずはおめでとうです。来年には映画も作るみたいですね。
後期でワシのお気に入りエピソードは、最後のがいいかな。第二十話、常の樹(とこしえのき)。長年、山を守ってきた大木が村を救うお話。
(以下過去感想)
蟲師第二期、の後半も3つ目
「香る闇」は第十二話に相当
簡単にいうとタイムリープ物なのだけど、蟲師なので当然伝奇的ファンタジーの味付けの物語。どこかのいなかというか過去の歴史の中で人生を何度もやり直している男の伝説の巻。
例によって特に誰かが悪とか善というお話でもなく、ギンコが世直しをするというのでもない。ギンコは出演してもどちらかというと傍観者だったり、観察者に過ぎなかったりする。
蟲師は、現在の日本アニメのなかで最高レベルの映像と音楽で環境鑑賞アニメの位置づけのようなものか。音楽レーベルのなかでも環境音楽というのがある。単純に音楽を鑑賞して映像が付いている場合は映像を単純に鑑賞して楽しむというコンテンツ。これがアニメになったのが蟲師。アニメの世界の環境鑑賞の分野のポジションか。
環境音楽が単純に聞いているだけで、その雰囲気を楽しむのなら、蟲師もまた単純に鑑賞してその雰囲気に浸るだけのアニメだ。落ち着く気分になりたかったり
、気分を沈めたい時に鑑賞するのもよい。不思議な位置づけのアニメだね。
気分を高揚させるためのアニメやスカッとさせるアニメもあるが、こいいう気分にさせるアニメもあっていいよな