くし さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この試練 絶対に乗り越えてみせる!
すっごく面白かった!ストーリーはとても丁寧に作られていて、冒険物では一級品だと感じる。
中盤からの展開に話に釘付けになり、とても興奮して観る事が出来た。
この世界は封建制が濃く、領主や平民、奴隷といった生まれた環境から運命が決まっている世界。
だれも始めは一人から始まる。かたくなに一人で行動し、他人を踏み台にしながらも自己を大切に生きる世の中が偏在する背景。
そんな世界で生きるアリババという青年とマギであるアラジンとの出会い。
アリババは優しい好青年。始めは少し頼りない印象でくよくよする弱い一面も垣間見るが、内心に正義感を強く持っている。
アラジンは少年で純粋そして明るい。子供っぽいところを見る事ができるが、愚行を許せず貫徹し、人の真価を理解して見極め導くといった、大人びた性格だ。
登場人物の名前はマギであるアラジン、一緒に冒険を共にするアリババ、後に登場するシンドバッドなど、名前はアラビアン・ナイトから引用しているみたいだが、物語は一切アラビアン・ナイトとは関係なく別物のストーリーで、おなじみの名前なので覚えやすい。
マギとは魔法使いの頂点に立つ存在で、歴史の節目に登場し、王となる人物を見込んで導く役目だ。この物語では4人いるらしい。主人公のアラジンはそのマギの一人で、アリババの正義感からアリババに「僕の友達になってよ」と、王になる人物と認め契約する。
物語の主役はアラジンだろうが、アリババが主体で進行する。
この物語はアリババとアラジンが世界を冒険しながら、自分の知らない外の世界の事やそこで生活する人々の事を色々学び、答えを見付け、ダンジョン攻略し、自らの運命を恨み堕転した闇である黒いルフの力を根源とする者(物語の悪役)と戦い、世界を変えるべく葛藤する魔法とファンタジーいっぱいの作品だ。
子供から大人まで本当にお勧めできる素晴しい作品です!