おかき さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
話の順序が逆の事
いつか読みたいと思っていた有名推理小説「百鬼夜行シリーズ」第二弾。
題名からと本編の不気味な雰囲気からホラーっぽいものを想像してたんだけど、
実はホラーの皮を被ったミステリーもの。
戦後、武蔵野辺りで起きた少女バラバラ殺人事件を暴いていくといった内容で、
他人が体験した事や蒐集した情報から推理していくスタイルです。分類は安楽椅子探偵でしょうか。
千を超える頁数を1クール内に収めるのは至難の業。
ボリュームや行間とか考えると倍くらいの尺が欲しい気もしました。
伏線の置き方は見事で、バラバラだったピースが組み合わさっていく様子は気持ち良かったです。
その一方で腑に落ちないところもありました。少々力業で解決させた印象も。
頭の不出来や想像力の無さからかもしれませんが、
会話劇中心で魅せるにはそれなりの工夫も欲しかったところ。
名前のみで会話されると想像が追い付かなかったので、
その辺はアニメならではの表現があると嬉しかった部分です。
再現VTRとかイメージ映像とか回想とか。遠くから眺めている画の方が雰囲気ありましたが。
粗を捜しながらも独特な言い回しや奇妙な世界観に酷く引き込まれました。
千里眼の事では、某有名ホラー小説を思い出してしまいました。
こういった話って昭和初期の頃には良く有ったのかな。
あまりの一致に当時の恐怖を思い出してしまいました。
2011.8/20