ローズ さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
使い魔はいらなかったような……
魔術を使える人間がいる近現代。
魔術を使った犯罪に対処するために弁魔士が必要とされるようになった。
主人公である須藤聖知(すどう せしる)は最年少の弁魔士となって事件と関わるようになるのであった。
まず魔術に対する考え方が甘い気がします。
魔術によって犯罪行為をする事は考えられますが、弁魔士と魔法廷の設定には微妙な感じがします。
弁護だけをするのであれば魔術を使える弁魔士である必要はありません。
魔法廷についても対策はしているのでしょうが被告が暴れて魔術を開放する場面が多々見られます。
話の根本からおかしいいと思えるのは作品に魅力を感じられなかったからなのでしょうか。
魔禁法(まきんほう)という魔術についての法律があるみたいですが、検察側の求刑は死刑ばかり。
意地の悪い見方かもしれませんが、本作品にとって都合よく作った法律のような気がします。
セシルの魔術が覚醒して どんどん強くなるのですが、これはラストの伏線と考えなければいけないのでしょう。
しかし、そのためにセシルを襲うのがワンパターンで退屈です。
話数をかけて登場人物の特徴紹介や1クールを通しての話の盛り上げ方は理解しています。
ラストが良ければ気にならない程度の話なのですが、個人的には最後まで視聴しても あまり興味が持てる内容ではありませんでした。
とにかく話が弁魔士から飛躍し過ぎ。
視聴者側を考えていないと言ったら言い過ぎかもしれませんが、そういう側面がある事は否定できません。
見所は魔術でのバトルシーンだと思うのですが、それだったら弁魔士や魔法廷の設定は必要ありません。
あまりおススメできないので、他の作品を観て時間が余った頃の暇潰し程度の期待値で観たらどうでしょうか。