CountZero さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
リアリティの欠如。
飛空士を目指す訓練生たちの学園&空戦ものです。
サンテグジュペリやロアルドダールといった元パイロットによる小説と、森博嗣さんの「スカイクロラ」シリーズや神林長平さんの「戦闘妖精雪風」シリーズといったSF小説に触れて以来、飛行機と飛行機乗りものが大好きなわたしですが、今作はちょっと期待していたものとは大分異なるリアリティの欠けた描写にがっかりでした。
今作はいろいろと説明も不足しがち、お話も展開のスピードがちぐはぐで、入り込みにくかったです。
わざわざ島を一つ持ち上げて空の果てを探しに行くものの、そこにどんな壮大な理由があるのかきちんと説明されず、遭遇した他国とは何の外交手段も取られる事なく則戦闘開始。
なぜ??
島にはたくさんの一般人も住んでなかったっけ??
イスラは戦争しに行ったんだっけ??
しかもいくら訓練機とはいえ、銃座からライフルで敵機を撃つなんて!
相手は機関銃で撃ってきてるのにナンセンスです。
また肝心のカルエルとクレアの恋愛も最初は丁寧に描いていましたが、他のカップルのお話も入れようとしたために結局中途半端になってしまいました。
そしてそれが裏目に出てしまったのか、主役の二人よりも「みっちゃん&チハル」の恋愛の方がドラマチックになってしまったような…。
この二人はとても良かったですよね!
多分、原作のラノベではもっと丁寧な説明とお話の展開になっているんだろうと思うのですが…アニメでは…。
うーんそれだけにね、なんだかいろんなところがもったいなかったです!
でも、個人的に最近のお気入りガールズバンドになってた「赤い公園」がエンディングを歌ってたのは全然知らなかったのでうれしかったです(笑)
期待していた分たくさん不満も残ってしまいましたが、結構好きなタイプの世界観のファンタジーなので、第二期が制作されたらまた観るとは思います(笑)