moya さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「まーけっと」とは異なるお話
TV版とは毛色がやや異なっており、
話の焦点は「まーけっと」という全体像から、人物そのものに移っていきます。
商店街のドタバタは鳴りを潜め、その分主題の「淡い恋」や「成長」が色濃く描かれるため、
話に明確な進行方向がなかったTV版と比較するとわかりやすい面白さがあるかもしれません。
見た感想は、「たまちゃんかわいい!」の一言。
前作に引き続き山田監督と京都アニメーションということで、
描写面、特に女の子の仕草や表情など
何気ない部分に表れる「可愛らしさ」を表現する力は群を抜いてます。
{netabare}本筋の内容もラスト3秒のブツ切り感を除けば、ほぼパーフェクトでした。
視聴者がこの映画に求めていること、期待していることを十二分に描き切ったように思います。
バトン、糸電話、もち蔵の気持ちと、
今まで「受け止めること」が出来なかったモノに正面から向き合うことで、
自分を見つめ直していくたまこの姿は、視聴者側としても彼女の成長を受け止めやすかったです。
親父の歌も今作でとても耳に残りました。
多少あざとい部分はあったりしますが下品さを感じない、
それでいてお高すぎない、等身大の青春の1カットを描く作品。
おすすめです。{/netabare}