もぐりん。 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ツッコミどころはあるけど、見て良かったと思える作品だった

漫画原作　未読　　監督：岩崎太郎さん　全12話
キャラデザ：山﨑絵里さん　製作：ブレインズ・ベース


いつも学校で1人でいるボッチの【藤宮香織】が本作のヒロイン、　その藤宮さんに近づきたい、
仲良くなりたいと想うクラスメイトの【長谷祐樹】が主人公、　それ以外には長谷くんの親友の
【桐生将吾】と、＃５から登場する忘れっぽいにも程があるｗ天然系の【山岸沙希】、基本この
４名でラストまでお話は進行していきます。


【完走後の感想】
ラブコメと言うよりは純愛ラブストーリーに近い、仲良くなった友達の記憶が月曜になると
一週間分の記憶がリセット(全く覚えてない)されてしまうと言う、あまりにもご都合主義の
記憶喪失物だけど、非常にピンポイントな記憶喪失なので始まりと終わりを繰り返す過程で
少しずつ生まれる微細な進展や、微妙にほっこりする関係が面白く興味が沸きますｗ　

やはりツッコミどころは物語的に都合の良い【記憶リセット】でしょうか？この場合は一週間
のみなので短期記憶障害に該当するかもしれません、事故などの外的要因ではないので精神的
なもののようです、お話の終盤にはそれに触れる内容が出てきますが、それにしてもそんなに
ショックだったのか？と言う疑問が残りました、あの位の精神攻撃は大人社会なら普通に
ありますよ(笑)　　その都度記憶障害に陥っていたら生活すら出来ません(;^_^A

ただ、その都合の良さにさえ目を瞑れば、高校生と言う壊れやすい心の動きを繊細に描いていて
各キャラの心情が読み取れて感情移入してしまいます、　細い線や淡い色彩のキャラデザなども
お話の雰囲気に合っていて◎ですｗｗ

ベタだけど日記と言うアイテムは良かった、今のようなＩＴ全盛の中アナログに書き残すことが
なんだか温か味があって、＃４で藤宮さんが無くしてしまった日記を長谷くんが一生懸命探してる
姿は感動したし、あの行動は分かるきがします。

どんなに仲良くなれても次の週には忘れ去られている、長谷くんの切ない想いが理解できて
屋上の階段で1人泣いている後ろ姿に思わず涙がこぼれます・・・・


あと、以外にもサブキャラの将吾くんと山岸さんのエピソードが良かった(´▽｀)　健忘症と
言えるほどの物忘れで中学の時に虐められていた山岸さんを影からそっとサポートしていた
将吾くん・・・　それが高校になって、しかも友達と認識してから気がついて、恋心が芽生えて
からの行動とかが初々しくて・・・・

完走してみると、この作品は一粒で二度オイシイ、ハートフルなラブストーリーでした！！

なんだかんだ言って見て良かった＾＾　そう思える作品ですｗｗｗ


OP:「虹のかけら」作詞・作曲 - 川嶋あい / 編曲 - 宮崎誠 / 歌 - 昆夏美

ED:「奏（かなで）」作詞・作曲 - 大橋卓弥・常田真太郎 / 編曲 - 川田瑠夏 /
歌 - 藤宮香織（雨宮天）

ＯＰ，ＥＤ共お気に入りです！　特にＥＤの「奏（かなで）」はスキマスイッチのカバーで
この作品の世界観をよく表現していて切なくなるほどです(;^_^A　曲はヒロインの藤宮さん
バージョンと、主人公の長谷くんバージョンがありますが、どちらも良くて配信直後に購入
しました(´▽｀)　　ＯＰの「虹のかけら」も昆夏美さんの歌声が美しくて好きですｗｗｗ