とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
この道は、どこへ行く道?
【4話まで】
{netabare}
扱ってる題材{netabare}(健忘){/netabare}を扱った作品自体はそこまで多くはないと思うんですけど、
どれも展開が同じと言ってもいいくらい似たものなので、新鮮味という意味では0に等しいですね。
加えて設定や展開が同じなら、それの甘さや強引さが目立つというのはマイナスと言わざる負えないのですが、
この作品自体が悪いというわけではないので、この際それは置いておくとしましょう。
飽くまで相対的な評価でしかありませんから。
では本題。
前述の通り、設定の甘さと展開の強引さは目立ちます。
特に1話と4話ですね。
1話の方は入り口でもありますので、もう少し頑張って詰めて欲しかったかな。
とりあえず作品としての芯は1話ラストから2話にかけての部分だと思うので、
様子見という人は、その辺りまでは見た方が良いと思います。
私的な最大の評価点は雰囲気でしょうか。
色彩や音楽が作品にマッチしているので、ストーリーの持つ淡さや切なさなどが最大限に表現されています。
特に色彩の方は実写映画や小説では味わえないアニメ特有の部分なので、一見の価値はあるんじゃないでしょうかね。
最後にひとこと。ED曲に『奏』(原曲はスキマスイッチ)はズルイですよ。
まあ内容的には『藍』の方が合う気がしますけどね。
どちらも良い曲なので、気になった方は是非ご視聴くだされ。
{/netabare}
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【8話まで】
{netabare}
私的には下降線真っ只中にあります。
面白い面白くないとは別で、作品としては途中で匙を投げたとしか思えないんですよね。
具体的にはまとめとして書いた方が良さそうなので、視聴後に。
{/netabare}
(2014.5.28)
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【視聴後】
完走したのでまとめます。
まずどうしても言いたいことを。
題材に対する姿勢が良くないです。
ただ面白そうだからという理由で設定し、無理そうだから方向転換、そして都合のいいところでまた利用する。
そのクセ、なぜかタイトルには異様な執着心を見せていたり。
これらのせいで2つの作品を張り合わせたようなちぐはぐ感が際立っています。
題材に対する冒涜だとか、それに沿った重みのある話を書いてよ、とは言いません。
ですが一度書くと決めたのなら、真剣に作品と向き合って欲しかったです。
ストーリーの方は、前述の通りで、THEご都合展開が多いです。
次にキャラ。メイン二人の印象が最悪。
長谷くんの方は単純に人間として好きになれません。
藤宮さんの方はまあ被害者なんでしょうけど、人格設計に違和感ありあり。
忘れているはずのことを知っていたり、記憶を忘れていること自体を忘れていなかったりなどは設定周りの問題なので、置いておくにしても、
頭良い設定にも関わらず驚くほどにそれが残念だったり、
自分を律してまで他人を思いやれる優しい子のはずなのに自分が傷つくことを異様に怖がっていたり。などなど。
実は多重人格でした、と言われても驚かないでしょうね。
総評としては雰囲気の良さと作品姿勢の疑問で相殺して、☆3.5と言うところです。
変な小細工(設定)しないで、サブの二人(桐生&沙希)をメインに据えた普通の恋愛ものの方が良かったのでは?
これでまだ斬新なら幾らかなんですけど、そうじゃないならベタベタでも……ね。
ぶっちゃっけ設定無視して、ただのラブコメと考えた方が見易いと思います。
(2014.6.26)