もりもりにーと さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アメコミ風王道アニメ!
特殊能力を持ったヒーローが、市民を街で悪さする犯罪者の手から守る…という、簡単に言ってしまうとアメコミチックな王道ストーリーが全体のテーマ。
だけども、そんな一言では伝わらない魅力が含まれているのがこのアニメ。まず、ヒーロー達は、自主的に街を守っているわけでは必ずしもない。その裏には、企業のスポンサーがおり(バンダイや牛角など、現実世界のスポンサーが絡んでいる)、ヒーロー達の出動はテレビ中継で放映され、市民からの人気に応じて、昇格・降格が行われる。
ヒーロー達に給料やスーツ代などの資金提供をする代わりに、ヒーロー関連グッズで儲けさせてもらう…というギブアンドテイクで成り立っているのだ。
物語に現実的な要素が加わることで、アニメらしい設定なのに、話に引き込まれやすくなる。実際に、主人公は降格の憂き目に合いそうな父子家庭の父親という、妙に現実味のあるキャラクター。アニメだと分かっていても、真剣に応援したくなってしまう。
と、こうして書くとなんだか暗そうな話だが、実際にアニメを見ると、コミカルで明るい、アニメらしいアニメだ。
キャラクター全員、個性的で愛嬌がある。仕事上ではライバルだけど、それ以上に仲良しで、皆で協力して敵を倒す。そういう話は王道でも、やっぱり見ていて楽しい。
後半では、主人公の相方、バーナビーの暗い過去の真相を追い求めるというシリアスな展開になり、アニメの雰囲気が変わった。キャラクターに愛着が湧いていたので、それなりに楽しんで観れたが、やっぱり私は初期のコミカルなタイバニが好きだ。ストーリーは割と王道なので、楽しい雰囲気とキャラクターの魅力が、このアニメの魅力だと思う。