ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
渇いた心に潤いを
貧乏な国家である雨の公国の第四公女のヒロイン、ニケ・ルメルシェ。
ニケは政略結婚によって晴れの大国のリヴィウス・オルヴィヌス・イフリキアに嫁ぐ事となった。
即位して3年で世界征服をしたリビであったが心はすさんでいた。
リビはニケと出会い、ニケの言動・行動によってリビは人間としての心を取り戻すようになる。
ニケとリビが中心となった恋愛物語。
印象的なのがニケの歌による雨のシーン。
晴れの大国という名前のとおりに晴れが多く雨が降らないニケの嫁ぎ先。
ニケは「アメフラシ」という雨を降らせる能力によって雨を降らす事ができます。
ニケ役の声優である前田玲奈さんは今まで大役と呼べるような役柄を演じた作品は本作品が始めて。
大役を任されたのは歌が上手いからなのでしょうか。
心が清らかになるような歌を聴くだけでも見る価値のある作品だと思います。
幼い少年で王様になり世界征服をしたが、元々、頼れる人物が少なかったリビ。
ニケの歌や行動によって、だんだんと心が氷解していき、ニケを信頼するようになります。
ツンデレといえば女性キャラばかりだったので少し戸惑いましたが、リビもツンデレですよねw
端から見るとガサツな姉と我侭な弟のコンビに見えます。
リビは幼くして世界征服をした冷徹な面もあるので、ある程度、我侭になるのは仕方が無いのかな。
王様に子供らしさを求めるのは酷というものです。
ニケとリビがだんだんと近づいていくのが自然な流れ。
少女マンガ原作という事が理由で敬遠するのはもったいないです。
障害が多ければ多いほどお互いの絆は強くなるもの。
ニケとリビの仲良くなる姿をみなさんも見守ってみたいとは思いませんか。
上質な恋愛物を見たという感想を持たせる作品でした。