ローズ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
常勝と不敗
『 』(空白)という名前で、あらゆるゲームで勝ち続ける引き篭もりの兄妹・空(そら)と白(しろ)。
ある日、送り主不明だが、「君ら兄妹は、生まれてくる世界を間違えたと感じた事はないかい?」というメールを受け取る。
チェスに勝ち実社会の事を「クソゲー」と答えたらメールの送り主の神・テトは、全ての出来事をゲームで決める異世界へと『 』を招待する。
異世界の人類種(イマニティ)は追い詰められていて、『 』は救世主たりえるか、ゲームが始まるのであった……。
まず、全てがゲームの勝ち負けで決まる世界というのが斬新。
異世界ですが現世界のゲームも持ち込まれて多種多様なゲームがある世界です。
勿論ゲーム中の不正が発覚すれば敗北となりますが、発覚しなければゲームが続きます。
探りあい騙しあいの要素が大きいです。
本作品の魅力は登場人物とストーリー。
最強ゲーマーである空と白の兄妹コンビ以外にも正直すぎてゲームに負け続いていたステフ、
『 』の最初の壁となりイカサマも使うクラミーなどの人類種の他にも
図書館を占拠していた天翼種(フリューゲル)のジブリール、
『 』と地域を賭けあう獣人種(ワービースト)の初瀬いづな(はつせ いづな)など、魅力のある女性キャラが多数登場。
ゲームに不正をする輩もいますが、それを補うぐらいの駆け引きがあります。
不正を暴いて相手を負けさせるのが簡単なのでしょうが、不正の証拠が難しいところ。
簡単に勝てない相手なので、作品が面白くなるのだと思います。
8話目のEDには音飛びやノイズが入っています。
始めは録画に失敗したのかなぁと思ったのですが、これは演出。
何故、意図的に このような演出をしたのか、作中で明らかにされるので自分の目で確かめて下さい。
中途半端な所でアニメは終わってしまいますが、原作ラノベが途中なので仕方ありません。
原作者の方は働きすぎなので休めと言われているそうですが、面白いストーリーを考えるのに時間がかかるのは当たり前。
少しぐらい待つので、何とか作品を完結させてもらいたいです。
作品内容はタイトルそのままですが、ゲーム中のスリルある緊張感や空の話術と白のゲーム操作など、
少し小難しい理屈はありますが、続きが気になる とても面白い作品でした。