じょー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ふざけた幻想をぶちこわす前に、やるべき事があるのでは?
凡作です。見る価値がないとは言いませんが、見る意欲をなくさせるには十分な作品かと。
ベースになる原作はそれなりに面白くて、キャラも立っている。音楽も作画も一流、リソースもかけている。個別に点数をつけると高得点になるのですが、見終わった後になんだかつまらなさを感じてしまいました。
レビューを書き直そうとふと思い出し、結局に何処まで見たのか分からない。それほどの印象の薄さでした。文章で読むともう少しましでしたが、それでも登場人物の必然性ですとか、ストーリーのメリハリの悪さは目につきますが、アニメではこの悪い所がさらに拡大されているように思います。
まず、感情表現の所ですが、インデックスの表情や感情の表し方が、正直言って赤面やふくれっ面だったら、僕でも監督できます。しかも絵そのもののレベルが高いだけにさらにその表現に低質さが目立つという悪循環です。
キャラクターについても、ヒロインは空気、何してるのでしょうね。でもって、主人公は一言で言うとうざい人です。結局最初の導入のところで、失敗してるので、感情移入できませんでした。結局人物が浅いので、何故助けるのか、背景も知らない主人公がどの面下げて魔術師に文句たれてるのか、分かりませんでした。記憶を失ってから少しはましになりましたが、、。その他いろいろ魅力的なキャラは出てきますが、全てにおいて、なんでそうなると言う説明もしくは表現が十分になされないままに話が進んでいくので、不完全燃焼です。
点数が示すとおり、レベルは高く気合いは見えますが、結局アニメってそれだけでは良い作品に成るわけではないという事を如実に表してる、よい例だと思います。
禁書って、複雑に絡む事象とかキャラクターのたった人間とかの対決であったり、葛藤であったりが、売りの所であるかと思うのですが、そういうのに向いてない監督さんだなと思います。