偽ニュー隊長 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ルパンの代表作だがルパンかと言われると違うと言わざるを得ない

ルパン三世の代表作というと誰もが真っ先に思いつく作品が
このカリオストロの城であろう。
ルパン三世を題材に宮崎駿監督が手がけた作品。

ルパンとジブリがうまく融合して生み出されたこの作品は
まさに名作と呼ぶにふさわしい出来となっている。
ルパン一行のかっこよさ、ヒロインの可愛らしさ、美しい映像
すばらしい演出と良い部分を上げればキリが無いし
私がここで敢えて書く必要も無いぐらいである。

しかしながら、私は敢えて言わせていただこうと思う。
この作品はルパンなのか？と聞かれれば
私はこう答える
「ルパンには違いないが、本当のルパンではない」と。

ルパンは大泥棒なわけで、もっと泥臭さというか
汚さというか、そういう部分があると思っている。
それがルパンの良さだし、そんなルパンを追いかける
とっつあんの男臭さなんかも味があるんだと思っている。

しかし、このカリオストロに限ってはそういった
ルパンのある意味、汚い部分をそぎ落としている。
一言でいうなら「綺麗なルパン」なのである。
この「綺麗なルパン」が皆に受けたのであろうし私も好きである。

私が皆様に知っていただきたいこと、特にカリオストロに城しか知らない人に、
本当のルパンはこれでは無いのだということだけは知っていただきたかった。

本当のルパンに興味のある方は是非、他のルパン作品にも触れていただきたい。
映画にはじまり、TVシリーズ、TVスペシャル（TV用映画みたいなの）
と数多くの作品がある。
正直、私も全て見ているわけでは無いし記憶が薄れてはいるが、
はずれだったと記憶している作品はない。

このレビューにより本当のルパンに少しでも触れていただけたなら幸いである。


とまあ、何だかわけのわからないことを書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

ルパンはクラリスの心を盗んだかもしれないが
とっつあんは最後のセリフで俺の心盗んだわｗ