くらうち さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
劣化版コード・ギアス
{netabare}
・唐突に始まる学園もの
・メインではないロボ要素
・世界観から若干ういてる「日本」
・主人公だけが特殊な力を持つ
・その主人公が「王」になる
・主人公に片思いするヒロインが悲劇の死
・1クール目(一期)と2クール(二期)の別物感
そして、「王」(集はもちろん涯も)がみなの呪いを一身に受け、犠牲となる
なんか観たことあるなぁ・・・あ!コー(ry
【よい!】集の成長
ロストクリスマスのショックで記憶を失っていた集は、人の心が理解できず、人との関わり方がわからないことで悩んでいた。
王の力によって取り出されるヴォイドは、人の心を形にしたもの。ヴォイドを取り出すことは、その人の心に触れることを意味する。
王の力を使う中で様々な人の心に触れる。みなの信頼を一身に集める涯に憧れを抱き、彼のようになりたいと奮闘する。いのりに恋をする。
そういった中で、人の心に汚い部分を目の当たりし、傷ついたり、傷つけたり、失敗する中で集は成長していく。
「僕に悪意を向けた人だって、だれかに愛されて、生まれたんだ」
彼の人間らしさがよく描かれていた点がとてもよかったです。
【イマイチ】勢力図がわかりづらい
アポカリプスウィルスが発症した日本を、防疫のために隔離・管理するための国連の組織がGHQ。その中でも防疫に特化した組織がアンチボディーズ。
そして、涯の率いるテロ組織が葬儀社。
フリーメイソンよりもさらに古い歴史を持つ秘密結社、ダアト。
というところまではわかるのですが、これらの関係がイマイチわかりづらかったです。
【イマイチ】なにを目的としていたのか
勢力図がわかりづらいことの原因でもあるのですが、それぞれが何を目的として行動していたのかがわかりづらいですね。
茎道は1クール目で、ロストクリスマスの再発を企みますが、「なんで?」って感じです。
葬儀社も、感染者を容赦なく虐殺するからといって、アンチボディーズに反逆するまでの必要があったのか。真の目的は、茎道の企みを阻止することにあったということでしょうか。
そして、真名は自分の意思で行動していたのかすら不明です。離島で暮らす少女が人類の淘汰と進化なんて望むはずがないので、アポカリプスウィルスに感染したことが原因だと思うのですが…
【イマイチ】アポカリプスウィルスとは結局なんだったのか
人の心の具象化らしいですけど、キャンサー化が進むと死んでしまうのはなぜなのか。
なぜそれが人類の淘汰と進化をもたらすのか。
物語の元凶となる部分が不明確であることが、全体としてのストーリーのわかりづらさを生んでいるのかな、とは思います。
{/netabare}
ゼロ・レクイエムほどの悲劇もなく、設定が曖昧であるがゆえに、「劣化版」という感想を抱かざるを得ませんでした。
ただ、EGOISTは最高ですね!
PYCHO-PASSが好きなので、そのルーツを知ることができたのはよかったです。