きゃん315 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
悪人の魂を引き継ぐ主人公と、ゴテゴテロボの派手な戦闘
このゼオライマーという作品、80年代OVAを代表する作品と言っても過言ではないくらいの出来を誇ります(あくまで作画的な話)。
元々は18禁のコミック『冥王計画ゼオライマー』。内容は全くと言っていい程違いますが、こちらも楽しめるのでお勧めです。
・物語の評価
この作品は超展開のオンパレードです。
①実の両親だと思っていた夫婦が、ただこの年齢になるまで育成するために金で雇われていた男女だったこと。
②その後、主人公が監禁され、来る日まで悶え苦しむ。
③八卦ロボ(敵メカ)が襲来! 沖さん(司令官的な人)『ゼオライマーに乗れ!』
④戦闘中に第二の人格(実はこの人格こそ、木原マサトの本心である木原マサキである)が芽生える。
などなど……。挙げたらキリが無いくらいの展開が待っています。
そして僕が印象的だったのはヒロイン、氷室美久は実は……!
ぜひとも、OVA『冥王計画ゼオライマー』で確認して欲しい!
・声優の評価
主人公に関俊彦さん、ヒロインに本多知恵子さん。
更に的には鈴置さん、佐久間さん、速水さん、塩沢さん……豪華過ぎる!
演技も素晴らしく、特にマサトがマサキに切り替わると、声色やテンポも変わり、雰囲気が一変します。
・キャラの評価
二重人格の主人公、謎多きヒロイン、大企業の裏で暗躍する敵組織。
ロボアニメのお約束を踏襲したかのような配置です。エクセレント!
更に、監督に平野さん(イクサー1やダンガイオーで有名)、キャラクターデザインに菊池さん(サイレントメビウスや遊撃宇宙戦艦ナデシコで有名な麻宮騎亜さんの別名義)が務め、いかにも80年代といったデザインとなっています。
・作画の評価
申し分なし。
先述の通り、80年代のかほりが。
・音楽の評価
このゼオライマー、テーマソングがあって『覚醒、ゼオライマー』という曲ですが……あれ? これってどこかで……。
そうです。『仮面ライダーBLACK RX』で聞き覚えが……!
川村栄二氏による作品ですものね~。
・総評
この辺りのキャラデザが好みなので、少し贔屓目の評価かもしれませんが、森木さん(『閃光のハサウェイ』、『機動戦艦ナデシコ』等を手がける)のメカも必見。マッシブな巨大ロボがああいう動きやこういう動きを展開する姿は、瞳が潤います。
僕のレビューでは毎回、最後にこう綴ります。
一見の価値、あります!