きゃん315 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
前作とは別物で見たほうがいいかもしれない
悲壮な終幕を遂げた『宇宙の騎士テッカマンブレード』の続編です。
物語は前作の10年後――連合地球暦202年。
主人公は前作のDボゥイとは打って変わり、天真爛漫な女の子“ユミ・フランソワ”が務めている。
この作品の良い所をあげろと言われれば、前作よりも格段に向上した作画レベル、前作にも匹敵するような主題歌(奥井雅美さんの『リーインカーネイション』)を真っ先に出すでしょう。
しかし前作を超える、または匹敵するような面白さはない(あくまで主観だが)と思います。小難しい引用が目立ち、物語が素直に入ってこない。また、OVAの前半部は“萌え”を強調したのに対し、後半部は“シリアス”に転調。そのせいもあるのでしょう。
音楽(主題歌、BGM等)は素晴らしいです。
奥井雅美さんのパワフルボイス。心に響きます。
さて、タイトルの『前作とは別物で見たほうがいいかもしれない』というのは、ネタバレになりますが、前作で廃人(といっても記憶を失い、身体が不自由になり介護なしでは生きていけない)と化したDボゥイの復活にあります。
ファンの中には『Dボゥイにもう一度、戦わせるのは酷だ』と言う声もあり、また『クリスタルの損失、記憶の消失があるにもかかわらず、ペガス無しでのテックセットは可能なのか?』という声もあります。
前作とは矛盾をはらんだ一作となっていますが、テッカマンの戦闘シーンは格段にレベルアップしているので、一見の価値はあります。