あしすと さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終わらせ方が理想的な作品
シリアス部門・個人的歴代No.1作品です。
というか、もっとシリアスな作品はいっぱいあると思うんですが、アニメの個人的な好みの問題から、この作品が自分が面白いと思って視聴できるギリギリのシリアス作品で、これ以上にシリアスな作品はしんどいというのが実情です。
で、この作品は中二バトルものとしては名作だと思いますのでレビューを書くポイントはいくらでもあるとは思いますが、今回は1点に絞って書かせていただきます。
それは「作品としてのアニメの終わらせ方」が理想的であるということ、
つまり、「この作品は2クールのエピローグに丸々1話使って、締め方を丁寧にしている」のがとても良いということです。
いろいろなアニメを見ていると、割とどんなタイプの作品でもエピローグが物凄く短い作品って多いと感じませんか?
バトルものだろうと人間関係ものだろうと、ラスボス処理やラストイベント消化が最終話の終盤ギリギリで、エピローグはEDをバックに登場キャラの笑顔を一通り見せて終わり、みたいな。
もしくはそこまで極端じゃなくても、エピローグの尺が最終話3~4分しかない、という作品は珍しくないですよね。
で、これは個人的な好みなのかもしれませんが、自分はエピローグを丁寧に描いてくれる作品が好きなんですよね。
極端なことを言えば、ラストバトルやラストイベントの尺を少し削ってでも、「その後」の部分にしっかり尺を取ってほしいのです。
そういった意味で、自分のエピローグ理想の最低ラインは
・1クール作品なら最終話の後半部分10分は丸々エピローグに使う
・2クール作品なら最終話を丸々1話エピローグに使う
というラインなので、この作品は理想的な尺でした。