北山アキ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
下宿生活考
原作未読
最終話までの感想
先輩と後輩の面倒臭さとシモネタと変人の話しかないけど
画も綺麗で、安定してほどほど面白かった。
4話まで視聴
『恋愛ラボ』が面白かったので、原作者つながりで視聴。
でも、両作品の系統は違う感じ。
ただ、どちらも(別角度からではあるが)先達のラブコメ作品へのオマージュが意識されている感じはする。
好みで言えばラブコメをネタとして捌いた『恋愛ラボ』がはるか上。
こちらの男主人公のガチな恋愛脳っぷりは受け入れ難い。
キラキラした画作りを男キャラにも適用してる点もちょっと…
下宿生活というのは実生活での選択としては減少傾向だろうと思うけど、
憧憬込みで需要があるのかな。
昭和の『めぞん一刻』の頃に「こうあればいいな」と観ていた感覚には
手に届くかもしれないという淡い期待感があったのかもしれない。
でも、今の視聴者の感覚の中ではそれさえ失くなっていて、
下宿生活を非日常体験や法定ノスタルジーとして読み込むことになる気がする。
もしそうなら『めぞん一刻』のアップデート版は日本で成立し難い。
そこで海外に場所を移すことになり、擬似現実番組の『あいのり』とかが
その系譜を汲んでいたのかもしれない。
因みに、バックパック旅行であえてドミに泊まるのも非日常性需要の要請だと思う。
重複にもなるが、『河合荘』はアップデート版というより、
神話版としての下宿生活なのだと思う。