dolcetto さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
可笑しな対価を払いながら闘う契約者達の物語
ハードボイルドな能力者バトルもの。
主人公は「組織」のエージェントの一人。普段は大飯ぐらいで鈍臭そうな良い人キャラを演じているが、本当の姿は「黒の死神」と異名を持つ凄腕の契約者。特殊能力は「電流を操る事」で応用力の利く便利な能力。さらに彼は普通の契約者とは少し性質が異なるみたいです。この辺りは物語の終盤に向うにつれ明らかになります。
物語はその主人公が謎の「組織」のエージェントとして任務をこなしながら、人々と関わっていく日々を描いています。特殊な能力を持つ契約者同士の戦いが基本的に多く、終盤は相反する二つの勢力による戦いが描かれています。戦いの末に主人公が選択する答えとは…
やっぱり、この物語の一番の魅力は特殊な能力を持つ契約者たちの戦いです。それぞれ個性的な能力で面白いのですが、それ以上に能力を使う上で「対価」として支払わなければならないものがとてもユニークです。能力を使う為の「対価」として、指を折らなければならない様な痛々しいものから、アルコールを摂取するだけで良いものまで様々です。
個人的にキャラとしては、ノーベンバーイレブンが良いキャラしていると思います。良いキャラと言うよりも対価が面白いです。{netabare}喫煙の有害性を論じる程の煙草嫌いでありながら、その対価が喫煙と…ちょっと可愛そうなキャラ。{/netabare}
ちなみに結構説明が少なく、分かり辛い部分が多いです。押さえておきたいポイントとしては、この世界の空が偽りの空であること。空に輝く星は契約者一人一人と対になっており、その星が流れて消えれば契約者が死んだことを意味すると言う事です。他には「ドール」と呼ばれる感情を持たない人間がいます。簡単に言うと何かしらの媒体を通して諜報活動を行う人形です。主人公の身近な存在としては銀(イン)がそれにあたります。彼女は水を媒体とし諜報活動を行います。黒(ヘイ)同様、特殊な存在だったりもします。