アシュコロン さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人が銃(ドミネーター)に支配された世界
内容は正直とても複雑で難しいです。
簡単に言うと、コンピュータによって
人の感情が数値化された未来の話です。
現代においても人は数値で判断される場合があります。
学校のテストや偏差値、さまざまな試験など…
もちろんその数値が低ければ
自分はそこまでの人間だと自虐し
悲壮感だの劣等感だのさまざまな感情を覚えるわけです。
それだけならまだいいのですが
この世界ではその感情までもが数値化されるように
なった世界ということです。
その人の感情、性格、才能、適正能力などから総合して
コンピュータによって判断し数値化され
その人が今、または将来一番幸せになれる選択肢を
導き出してくれる。
そのコンピュータを「シビュラシステム」と言うそうです。
もちろんそのシステムに歯向かえば
それ相応の過酷な人生を送ることになります。
まあ幸せになれるとわかっている道から
わざわざ道をはずす人なんてほとんど皆無でしょうが。
そんな一見とてもすばらしいシステムですが
言い方を変えれば
人々がそのシステムによって支配される、
ということになるのではないでしょうか。
そう思うとコンピュータという誰かもわからない
得体の知れないものから
自分の人生がコントロールされてると考えると
とても恐ろしく思います。
その存在はまさに「名前のない怪物」ですね。
あなただったらその怪物に黙って食われますか?
それとも抗いますか?
長文失礼しました。