弦之介様 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

またひとつ、すばらしい作品に出会えました…

第１章から順に観ての、第５章『矛盾螺旋』。

この章、わたしには実に難解でした。
これまでのいくつかの章のように、作中に竹林の美しい雪景色や、わりと少ない言葉の行き交いや静かな時間の流れ、さらに印象的な音楽があると、作品に入り込みやすいし、のみこみやすいのだけれど。

この章は、間はつをいれず目まぐるしい展開でした…。
時系列が入り乱れて行ったり戻ったり…。
登場人物も多くて、たくさん行き交う会話の内容も理解しにくかった。

臙条巴の言葉は、あの愛らしい外見のキャラクターもありわりと素直に入ってきて心を動かされたけれど、
特に、協会の同期である荒耶宗蓮やコルネリウスアルバと蒼崎橙子…この３人の言動、さらに、人形という器はとりわけ難解でした。

戦いのシーンも多くてグロテスクなシーンも多かったので、ちょっと苦手意識が先行してしまって。
で…、不覚にも途中で¨ながら観¨をしてしてしまう始末。
１度リセットして、この作品のレビューを拝見しました。

いやはや…
本当に参考になりました。
わたしではとらえることも考え付くことも出来なかった、想像すら出来なかった、細かな描写や会話の考察がされてあって、『なるほど！』『そうかぁ…、そういう捉え方もあるのだなぁ』と思いつつ、もう一度作品を観ました。

やはり、理解しきれない部分はありましたが、あっという間にエンドロールが流れ、作中の節々で胸が締め付けられるような思いになったり、じーんとなったり。
わたしなりに、この作品に感動できましたし、楽しめました。

つくづく、皆さんのレビューに感謝しつつ、またよい作品に出会えて感謝なのです。

それにしても、
毎章思うのだけれど、無造作なボブスタイルの着物姿、瞳があおくあかく光ったシキの姿は…時に怖いけれどそこはかとなく可憐でありながら妖艶で、中性的な魅力をはなっているし、
式と幹也には…時にほほえましくキュンとさせられ、時に切なく胸が締め付けられます。

作中の音楽もすばらしく、EDのKalafinaの歌で作品をしみじみとかみしめることができます。

本章での、式のぽっと頬を赤らめた姿は女の子らしく本当にかわいかったぁ～(*^^*)
女のわたしでもキュ--ンとなってしまいました。