「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語(アニメ映画)」

総合得点
71.6
感想・評価
409
棚に入れた
3237
ランキング
1314
★★★★☆ 4.0 (409)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悪魔ほむらがねんどろいど化、ダークオーブも付属

2013年10月に公開されたアニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』に登場する「悪魔ほむら」が、2.5頭身のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズで立体化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。価格は4,167円(税抜)。

「悪魔ほむら」は、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』にて、暁美ほむらがあるきっかけによって悪魔のように変貌した姿。「ねんどろいど」シリーズでは、これまでに『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのさまざまなキャラクターが立体化されてきたが、待望の悪魔ほむらのねんどろいど化となる。

妖艶な漆黒のドレスや悪魔の羽もねんどろいどサイズで再現し、表情パーツには「通常顔」「微笑み顔」を用意。そのほか、ソウルジェムの破片が変化した「ダークオーブ」や、ほむらにつままれた「キュゥべえ」も付属し、劇中のさまざまなシーンを再現することができる。原型制作は西部秀寿氏が担当。

商品価格は4,167円(税抜)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は2014年10月22日21:00。商品の発売および発送は、2015年1月を予定している。なお、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約特典として「ねんどろいど追加パーツ(イヤーカフス)」が付属する。

総集編の『[後編] 永遠の物語』は2012年10月13日に公開された。

製作
元々はテレビシリーズの次の展開を検討する企画として始まったが、虚淵玄の用意したプロットは放送話数が1クールに満たないものであり、同時にテレビシリーズを劇場版として見てみたいというスタッフの意見もあったことから、総集編と合わせるかたちで完全新作の劇場版を作るというプロジェクトに切り替わった。

主要スタッフはテレビ版の終盤からほぼ変わっていないが、テレビ版にて監督を務めた新房昭之の役職は総監督に変わり、シリーズディレクターを務めた宮本幸裕が監督として表記されている。また副監督には、テレビ版では原画として参加した寺尾洋之が新たに起用され、総作画監督を担当した谷口淳一郎はキャラクターデザインにも名を連ねている。もう一人の総作画監督は他のシャフト作品でも作画監督として起用されてきた山村洋貴が新たに務めている。映像を作成するにあたっては、テレビ用の作り方では劇場のスクリーンでは映像の粗さが目立つようになるため、それに耐えうるように劇場用の大判の原画用紙にキャラクターを大きめに書き、撮影時に縮小して映像に落としている。

前後編
構成としては、前編がテレビシリーズの第8話までを、後編が第9話以降を元に再構成されている。このような分割をしたことについて、新房は「単純に考えると6話ずつになるだろうが、第6話や第7話で区切るのは違う。区切るのは第8話しかなく、その上で後編は第10話から初めて前編と同じシーンからスタートできればいい仕掛けになるのでは、と考えたが、第9話と第10話を入れ替えると第9話での情報や展開を元にしないと第10話が成立しない。第9話を前編に組み込むとバランスが悪くなるため、現在のかたちになった」としている。構成するにあたって、編集を担当した松原理恵が2時間に収まるかたちで前編の雛形を作成し、新房がシーンの加除を行って最終的な形とした。一方、後編についてはテレビでの展開をほぼそのまま活かし、重要なシーンが多いためほとんどカットは行っておらず、第10話と第12話のラストで流れる『コネクト』も「入らないとしっくりこない」として、そのまま流れる構成となっている。

映像を作成するにあたっては、絵柄の統一を図りつつ劇場のスクリーンで映えるようになることを第一の方向性として修正されており、動画と仕上げをやり直している。また、テレビのままでは寄りすぎた印象を受けるため、画角は全体的に引きぎみになっており、「手を入れていないカットは1カットもない」と監督の宮本は語っている。オープニングや変身シーンをはじめとする新規映像の追加も行われ、中には杏子が食べているものが変更されていたり、私服姿のまどかや魔法少女時のさやかの髪飾りなど、蒼樹うめがデザインを新規に書き起こしたものもある。また、魔女が登場するシーンでも劇団イヌカレーのこだわりによって、変更が施されている。セリフについても新たに収録し直されており、新房はこうした変更について、「この劇場版は『もう1,2回ループした世界』というイメージがある。何もかもが同じではなく、細かいところがちょっと違う」としている。ただし、第10話相当分の音声については、テレビ放送時の音声をそのまま使用している。このことについて総監督の新房は「すでにあった出来事で、新たなループとは関係なく、新たにアフレコをし直す意味付けがない」と述べ、音響監督の鶴岡陽太はテレビ版10話以上のパフォーマンスを出すのは難しいため新録はしたくなかったと述べている。

音楽面では、梶浦由記が新たに約40曲の新規楽曲を書き下ろしており、特に魔女の登場シーンでは、劇団イヌカレーが考えた歌詞をドイツ語にし、コーラス曲にした楽曲を使用している。既存楽曲もバージョン違いを多数作ったほか、テレビシリーズで用いられた楽曲についても5.1chにミックスし直されている。

主題歌は『[前編] 始まりの物語』をClariSによる「ルミナス」が、『[後編] 永遠の物語』をKalafinaによる「ひかりふる」が用いられているが、「ルミナス」は前後編共にオープニングテーマとして使用されている。また、「ひかりふる」は劇中BGM「Sagitta luminis」に歌詞を加えた楽曲となっており、同様に劇中BGMである「Credens justitiam」にも日本語歌詞がつけられ、「未来」という曲名でKalafinaが歌ったものが前編の挿入歌として用いられている。このほか、テレビシリーズの主題歌もアレンジされて使用されている。

オープニングテーマ
「ルミナス」
主題歌/エンディングテーマ
「ひかりふる」

挿入歌
「コネクト」
劇中ではテレビシリーズのオープニング使用形態のほか、オーケストラアレンジバージョンも使用。
「Magia [quattro]」

公開
『まどか☆マギカ』映画化の報は、2011年11月10日に公式ウェブサイト・および『月刊ニュータイプ』2011年12月号において、初めて発表された。

劇場上映
『[新編] 叛逆の物語』は予告編が『[後編] 永遠の物語』にて初めて公開された後、本編が2013年10月26日に公開された。同作では『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』とのコラボとして、上映直前に西尾維新書き下ろしによる、次回予告風の劇場マナー告知短編映像が週替りで公開され、第1週(2013年10月26日-11月1日)には忍野扇・第2週(2013年11月2日-8日)は阿良々木火憐&阿良々木月火・第3週(2013年11月9日-15日)は八九寺真宵・第4週(2013年11月16日-22日)は戦場ヶ原ひたぎバージョンのマナー告知となっている。なお、阿良々木月火役の井口裕香以外の声優は、本作においても主要なキャラクターの声を充てている。

Blu-ray Disc / DVD
前編・後編の映像ソフトは、2013年7月24日に発売された。BDは前後編セットで完全生産限定版と通常版、DVDは前編・後編それぞれ通常版のみで発売。映像特典として特報、劇場予告編、テレビCM集、ノンクレジットオープニング/エンディングが収録されるほか、BD版には日本語、英語、フランス語、スペイン語、中国語(繁体字)、韓国語の本編字幕も収録されている。また、BD限定版は描きおろしデジパック+三方背ボックス仕様となっており、オリジナルサウンドトラックCDと特製ブックレットが同梱されている。

テレビ放送
製作局である毎日放送では新編公開前日深夜(当日未明)に当たる2013年10月25日に、前後編の地上波初放送を記念した一挙放送特別番組『劇場版公開記念!「魔法少女まどか☆マギカ」朝まで4時間SP』が放送された。これには、作品のファンを自称する芸能人(松尾翠、東野幸治、松井玲奈〈SKE48〉、はりけ〜んず)が出演するトークパートが番組冒頭、前編終了後、後編終了後に盛り込まれた。後編109分に関しては終了までCMなしという、民放としては異例の扱いで放送された。
TBSテレビでは2013年11月4日深夜(5日未明)に前編が、同年11月6日深夜(7日未明)に後編が放送され、上記の毎日放送の特番に盛り込まれたトークパートの一部も放送された。

興行成績
前編・後編
前編は全国43スクリーンという小規模での公開ながら、2012年10月6・7日の初日2日間で映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第7位となった。後編も同様に、43スクリーンでの公開で10月13・14日の初日2日間で興行収入1億7,162万2,400円、動員11万7,413人を記録し、動員ランキングで初登場第2位、更に1館あたりのアベレージでは399万1,219円という成績を残し、興収別に集計した興収ランキングで第1位を記録している。

11月11日には前編が興収5億1863万2300円、後編が4億8262万5500円を記録、前後編合わせて興行収入が10億円を突破。こうした好調ぶりを受け、2012年11月1日には全国13スクリーンの公開館追加が決定し、全都道府県で公開されることが決定した。

前後編の累計動員は80万人となり、興行収入は11.5億円に達した。

北米市場においては、日本のアニメファン向けの映画上映は限られるような状況にあり、アメリカ合衆国5都市・5館程度での公開となったが、3日間で6万2340ドルを記録、スクリーンアベレージは1万2468ドルとなり、その週末のランキングで全米2位となった。こうした好成績を受けてさらに5都市での追加公開も決定。最終的な興行収入は180,440米ドル(公開最終日2013年4月25日の1ドル=99.25円で換算すると17,908,670円)となった。

映像ソフトセールス
前後編のBD完全生産限定版は初週で約8万枚を売り上げ、2013年8月5日付オリコンチャートBD総合部門で第1位となった。テレビシリーズ第1巻の約6万9000枚を上回るシリーズ最高売り上げとなり、劇場版アニメのBDの初週売り上げとしては当時の第4位を記録した。

投稿 : 2014/10/04
閲覧 : 409
サンキュー:

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