無毒蠍 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
安定したクオリティを維持したまま駆け抜ける作品。だがその反面、爆発力はなくレース描写は少ないのでそこに期待するとガッカリするかも。
バリバリのレース映画かと思ったら意外にもそうではなく、
新星のルーキーとして天狗になっていた主人公の
ライトニング・マックィーンが田舎町やそこの住人達と触れ合っていくなか
ライトニングの価値観が大きく変わっていくお話になってました。
田舎町の道路を派手に破壊してしまったライトニングは
道路の補修を余儀なくされるのですがレースまで時間がないなか嫌々直していきます。
道を補修するという展開は道路を補修するということ以外に
ライトニングの道を正すという意味も込められてたのかもしれません。
そのくらい最初のライトニングは天狗でまわりの者を見下してました。
ライトニングはまわりの人間に頼ることはなく
一匹狼を気取り、どんどんまわりから人がいなくなる寂しいやつでしたが
田舎町ラジエーター・スプリングスでメーターと親友になり、
サリーと恋をして様々な仲間と出会い成長していきました。
田舎町での触れ合いが物語の基盤なので
熱いバトルレースに期待すると肩すかしをくらうでしょうね。
レースがあるのはライトニングが天狗だったころの最初と
ライトニングの意識が変わった最後だけです。
最初を除けば最後の20分くらいしかレースはないんですよ。
なのでどこに期待してたかで評価は割れそうかな。
個人的にMr.インクレディブルのスピード感を知っちゃってるので
カーズは若干物足りなかった印象です。
Mr.インクレディブルのスピード感でレースシーンが楽しめるのを期待してたのですが
速さや迫力というのはあまり感じられなかったかな?
展開やオチは王道ですが安定感はあります。
特に気持ち悪い締め方はしてないので不満も少ないと思う。
まぁアメリカらしいオチでした(笑)
洋画とかでよく見る感じ。
人間のキャラクターは一切登場しない、
登場人物が乗り物で構成されてるまさにカーズというタイトル通りの作品。
ディズニー・ピクサーの中でも子供向けの作品に思いましたね。
【B+78点】