ローズ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アニメの前に立ち塞がるBPO
子連れの親同士が結婚したため兄妹となった神前美月(かんざき みつき)と神前夕哉(かんざき ゆうや)。
美月は幽霊で彷徨っていた寿日和(ことぶき ひより)に取り憑かれてしまう。
両親は海外出張のためいなくなり、2人+αの奇妙な共同生活が始まるのであった。
1話目から女性の自慰行為やトイレに籠もる場面があります。
初っ端から最低な立ち上がり。
これではBPO(放送倫理・番組向上機構)に目をつけられても仕方が無い事だと思います。
ただし、BPO側にも問題があるように思います。
今の所、刑事ドラマでは殺人、昼の時間帯のドラマなどでの過激な性描写にはお咎め無し。
アニメだけ厳しく取り締まっている感じがします。
根本的な問題解決方法としては子供を早寝させテレビを見させないのが手っ取り早いと思いますが、
家庭の事情を考慮するなど有識者の皆様方は自分達に都合のいい考え方しかしないのでしょう。
クールジャパンとして海外にアニメ作品を売り込むのであれば、素晴らしい有識者がたくさんいるBPOという組織よりもアニメに詳しい人達の団体を作ったほうがいいではないでしょうか。
最近、妹やら姉やらが主人公に対して好意を持ちイチャイチャするような作品が多い気がします。
これは姉や妹の存在が欲しいというよりは、自分に従順で何でも言う事を聞いてくれる異性が欲しいだけだと思います。
本当に姉妹の幸せを願う気持ちが強ければ相手の意思を尊重し、生活力のある相手を捕まえて恋人を作り結婚するように願うのが当然だと思いますが、
アニメに登場する主人公に言い寄ってくる女性は現実離れし過ぎています。
姉妹が欲しいというより、自分に優しくしてくれる理想の相手を勝手に押し付けているのではないでしょうか。
どんなに可愛くて魅力的であっても妹は妹。
義兄妹であっても妹は妹。
本作品では親が離婚しない限り、その関係が変わる事はありません。
家族愛以外を考えるのは普通ではありえません。
結局、主人公に自分を投影させて女性(妹)から好意を寄せられる疑似体験が好きな人向けの作品でした。