にゃんた さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
オペ子がイイ
★総評★
原作はアニメ化された部分まで既読。
原作ではブツ切りで表現されていた部分を、シーンやセリフを加えることで上手く繋ぎ、
更に厚みを持たせている。
原作を補充・補完し、より良く表現することに成功した作品の1つだと思う。
3DCG作品ということで、「モノ」の動きが素晴らしい。
静から動へ、コントラストをうまく強調したカメラワーク。
主観的(コックピット)視点と客観的視点を目まぐるしく変えながら
視聴者に、全体状況が見えるようで見えない「絶妙な不自由さ」を感じさせることに成功している。
またSEも素晴らしいので、良いヘッドホンでの視聴を推奨。
4話のとあるシーンは圧巻だ。
その一方で、「ヒト」の表情がぎこちないと感じる方も多いようだ。
それをどれだけ許容できるか、という所で視聴の可否が決まると思う。
人類が滅亡の危機に瀕し、クローンや光合成技術により個体数を増やして維持しているという、
植物的な進化を遂げた無機質な未来世界。
個人的には、このような世界観であることから納得できたので、許容できた。
(これでも原作に比べればかなり自然に動いているように思う)
★個人的オススメポイント★
「ガ487 急接近してきます!」
「重質量砲、着弾まであと30秒!」
「衝突まで5秒!・・・4、3、2、1・・・接触」
etc・・・
このテの作品では、司令部オペレーターの演技が最も重要な要素の1つだと思う。
視聴者に上手く状況を説明しつつ、
緊迫感、安心感、不安感、達成感と、様々な状況に応じた空気を作り出す。
これを戦闘シーンに挟むことで、より強い客観性と緊張感が加えられる。
本作品はこれが素晴らしい。
3人居るオペレーター役だが、そのメインは、
おそらく山野栄子役を担当した「森なな子」さんという方。
調べてみたら、まだアニメ作品出演はシドニアの騎士で2作目。
元宝塚ということである意味プロなのかもしれないが、すごく空気を作り出すのが上手い。
今後も注目してみたい(同じ名前で違う職業の方もいるようなので、検索時には注意)。