sinsin さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
フュージョンアニメ
【良い点】まとめ上げた「センス」が良い。どっきりの回もセンスがよい。作画が良い。
【悪い点】どこかで見たシーンばっかり。
【総合評価】全編にわたり、いろいろな、昔見た、つぎはぎ名場面ばかりな作品。
それを、「他者と共に生きる」または「家族」、とゆう、キーワード、イメージで統一し、全体的な統一感を出したアニメ作品である。
メインキャラクターは。
エウレカ(ヒロイン)=人間ではないコーラリアンの女の子=異質なもの=他者。
対比
レントン(主人公)=人間の男の子=自我=本人。
↑を基本的に象徴していると、思われる。
また、レントンとエウレカは、その二人の心の変化。または、「愛」、そして子供たちとの「絆」を描いている。
さらに、レントンと、ホランド(リーダー)との、二人のぶつかり合いの成長物語でもある。
52話を使い全編にわたり、全体的に丁寧に掘り下げてある印象。
全キャラクターそれぞれに、個性があり、それぞれが、他人同士キャラクターの個性を、引き立てあっているのだ。
全体的に良く詰め込んだなぁとゆう印象。
世界観の演出の方法論においても、テーマと同様に異なるものとの共存が、コンセプトである。
特にそれは、主題歌、BGMにおいて顕著である。
主にプログレッシブルロックや、時には、ロック、テクノ、ソウル、などの様々な音楽が、みごとに「フュージョン」(融合)している。
物語の舞台、ゲッコーステイト(正義のチーム)に関しては、サブカルチャー的な、いわゆるサーフィンの様なものを取り上げて、その音楽と共に、みごとにかっこよく融合し、「共存する」とゆうイメージを作り出している。
後半は。
ゲッコーステイト=異質なものとの共存=希望。
対比
クダンの限界=情報のキャパシティオーバーによる、地球の滅亡=絶望。
↑地球の滅亡が、テーマに描かれる。全体的に説明が少なく非常に難解である印象。
クダンの限界が、絶望を示していることから、絶望病の患者達は、クダンの限界を引き起こさないよう、スカブ・コーラル(コーラリアンの集合意識)が、意図的に人間達の記憶を削除したのではないだろうか?
劇中では、伏線として使われ、最後には、絶望病の患者たちは、記憶をとりもどすのだが、説明が少なく、わかりづらい。
最後は、人類とは異なる存在の象徴「スカブ・コーラル」がその、エウレカをのぞいた全てが、外宇宙に出ることによって、人類の滅亡を防ぐとゆうものだが、エウレカの選んだ道は、あくまでも「他者との共存」で、あった。
情報のキャパシティオーバーによって、共存できなくなったスカブ・コーラルは最後に、「外宇宙にでて、共存の道をさがす」と言った。
それは、地球とゆう「家族」の中からその子供が旅出つとゆう、象徴である。
この作品は、全編にわたり、「他者との共存」、「家族」、また「家族からの巣立ち」を、描いた。
いろんなシーンをコラージュして、作った作品などとは、もはや言うまい。