退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
なぜこんなにも空気なのか
お茶目なアニメ。
このアニメに過度な期待と笑いを求めてはいけない。
リコがツッコミ役で、マキがボケ役、そんな見方をしたら
どこか物足りないものになる。
―リコってどんなキャラ?…男っぽい女。
―マキってどんなキャラ?…恋愛に憧れる変な人。
―スズってどんなキャラ?…引っ込み思案な眼鏡っ娘。
―エノってどんなキャラ?…金を愛するガメツイ女。
―サヨってどんなキャラ?…天然ボケ。
なるほど、キャラの差別化は出来ている。
だけど、どの娘もインパクトが薄い。
この娘がいたら空気が変わって、
この娘にこんなこと言ったらこんな反応が返ってくる、という
キャラ特有の個性がそのキャラ付けに則しすぎてイマイチ面白さに欠ける。
例えば自分がダッキーになったと思って、
「さぁ、服を脱いでくれ」とお願いした事を想像したとしよう。
各キャラの反応は恐らくこんなところだ。
リコ「なんてこと言いやがるんだー!ふざけんなー!」
マキ「ダッキーがそういうなら…服を脱ぐだけでいいの?」
スズ「え、え、駄目、駄目ですぅ~。そんなのまだ早いですぅ~」
エノ「いくら出せる?金額次第で考えるよ(笑)」
サヨ「なによ?そんなの無理なんだからね!(顔真っ赤でずっこけたりする)」
無難な作画、無難な会話運び、無難な物語。
会話のキャッチボールは途切れなく進みテンポはよく感じられるものの、
仕掛けられる笑いが全て予想の範囲内で、えーこのキャラがこんな反応するのー?って
意外性や驚きが全くない。
よって、起伏と想像力の刺激に乏しい作品だと感じてしまった。
唯一男性キャラの登場には少々驚かされたが、
ガールズトークだけで流れを作るにはネタ切れで、話に広がりを持たせるため
致し方なく舵を切ったような印象も受けた。
男性側の心情描写も乏しく、女性側の心情描写をするには今までがコミカルで
進めていた経緯があるため、シリアスに持って行くと違和感を生む原因にもなる。
結局終わってみれば、リコがついていた嘘を如何にマキを傷つけずに打ち明けるか、
また、その嘘を打ち明けることで親友の絆が切れてしまわないか、そこに焦点が
あたってしまったとみているが、嘘うち明かした所で親友の関係は変わらないって
1話みた時点で予想がついてしまうし、これまた予想通りで出来レース。
全体通して考えると「お茶目」より「可愛い」を強調した方がきっとパンチは強いはずなのに、
そこが絵的にも各キャラの仕草的にも弱い所為で、再視聴意欲には繋がり辛かった。
アクの強いのが一人でも登場していればまた違ったのだけど…。
面白かったけど起こる事全てが予想を外れずただ無難…放送してた事すら記憶の彼方。
そんなアニメでした。
ここまで記載しておいてなんですが、☆評価を思ったままつけてなぜか点数は低いものの
お勧めは十分にできるアニメではあります。
…ん?意味がわからないと?
すみません、私的には心の底からよかった~と思えなかっただけですので。
アニコレ全体の評価はレビューをざっと見る限り高そうですね。
…のほほんと観るには持ってこいか。