しらこ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
涙があふれるのは、
私もこんなクラスメイトに囲まれたかった。
アニメのために『作られた』キャラクターではない登場人物たち。
一人一人が、ちょっぴり醜い部分をもち、それが彼らに血を通わせている。
そんなキャラの魅力はさておき、私が何よりもいいたいのは、1話見たら最終話までとまらない、見た人を引き込む力だ。
テスト期間中にも関わらず、ほんの軽い気持ちで見始めた1話のOP、気づいた時には夜はあけ、私の前には最終話を告げるED、そして真っ赤に晴れた両目が残っていた。
登場人物たちと、全力で物語の中の時間をかけぬけた。
甘いくて少し苦い、切ない恋のものがたり。
心臓をぎゅーっとつかまれるような、そんな痛みは何度も何度も私を襲い、それが涙となって流れた。
ポエミーな感想を書いてしまった。
それだけ、この作品には見た人を気持ちを素直にしてくれる何かがあふれているのだ。
「ああ、私、竜児にすがっていたんだ・・・・・・」
釘宮演じるタイガーこと逢坂大河のこの言葉。画面を見ながら同じように「ああ・・・・・・そうか・・・」とため息がこぼれた。
大河と一緒に笑い、怒り、泣き・・・
最後にはもう一度笑えると信じて、25話まで全力視聴してほしい。
でも、忘れないで。誰かの笑いの後ろには、誰かの涙が隠れている。
人生って、そんなものだよね。見終わったとき、キャラクターたちは最初より少しだけ大人びた顔であなたにそう教えてくれるはずだ。
見て損はない。
大河と一緒に、青春をもう一度駆け抜けてみてください。