Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「覚悟(エゴ)、それがヤツらの信念(ルール)」と「クライムサスペンス×ノンストップアクション」
この物語の舞台は横浜・・・その横浜のとある喫茶店の一画に「ハマトラ探偵事務所」があり、主人公のナイスと相棒のムラサキ・・・この2名で経営している事務所なんです。
ここまでは普通なのですが・・・この世界は異能の世界です。
「ミニマム」と呼ばれる人智を超えた超常的な能力を先天的に持って生まれた人間は、「ミニマムホルダー」と呼ばれています。
彼らの殆どは、ファクルタース学園というミニマムを持つ人間を集めた学校で、社会的に貢献していく地位を与えられるために育成され、世に放たれていきます。
「ミニマムホルダー同士の能力差」
「ミニマムを持つ者と持たない者との差」
これだけ争いの種があれば、もう十分です・・・様々な思惑が蠢く中で、物語が進んでいきます。
この作品の主人公であるナイス君・・・かなり格好良いです^^
彼の使用するミニマムの能力も然ることながら、彼の人間性が良かったと思います。
人は何かを得ようとする時・・・相応の代償を払わなければならない・・・
「知る」ことによって贖わなければいけない痛みは・・・避けて通っちゃいけない・・・
そういう当たり前の事を最も分かりやすい形で相手に伝える事のできる彼は・・・やっぱ格好良かったですね^^;
そして、この作品には凛とした雰囲気が醸し出されていたと思いますが・・・
その一番の理由はやっぱりアートの存在でしょうか・・・
CVは神谷さん・・・独特の演技をされる方ですよね^^
これまで演じてこられたキャラのイメージが頭から離れないからでしょうか・・・^^;
決してキャラ被りしている訳じゃないですけれど・・・^^
物語は、「無いものねだり」「自分勝手なルールの押し付け」「権力の異常行使」といった心の中の汚れた部分に焦点を当てながら進んでいきます。
時には胸の痛む事もありますが、その痛む理由も自分で分かっている事なんですよね・・・
そして、様々なミニマムホルダーが登場し、毎回異なる異能の能力同士がぶつかり合うのですが、この戦いは見応え十分でした^^
でも、途中からこれは1クールで収束しないな・・・と思っていましたが、やはり予想通りでした。
ラストの展開にも十分ビックリさせられて、「え、ここで終わっちゃうの・・・?」と思いましたが、アニメ版最終話のエンドロールの後の「TO BE CONTINUED」の文字がそんな気持ちを救ってくれました。
この作品も続編の楽しみな作品です。続報を楽しみにしています^^