退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あぁ~これ、好きかも
あまり期待してなかったけど、結構面白かった。
ただ4話までは退屈で、強烈な眠気に幾度となく襲われ、
たまに倍速で見たりしていました。
しかし、5話で巴衛が打ち出の小槌で小さくなって
奈々生と巴衛の立場が一時的に逆転した辺りで、
2人が自分達の恋心に気付いて行くいじらしい作り込みに
グッと気持ちが引き込まれてしまった。
特に7話は、このアニメの核となるテーマであったように思う。
奈々生が巴衛をデートに誘うのですが、そこで気持ちが高ぶった巴衛が辛辣な一言…。
{netabare}二人の関係はあくまで主従関係であり、色恋沙汰とは違うと釘を刺されます。{/netabare}
平凡なラブストーリーで、このデートを切っ掛けに二人の距離が
ふつ~に進んで行くんだろうなぁ、と思って見えていただけにこのやり取りには
ガツンと不意打ちを食らってしまった。
1~4話は、背景音楽も乏しく、アニメの中に感情が存在しないかのようにポンポン言葉だけで
話が進み、まるでラジオドラマを見ているかのような物寂しさがありましたが、
暫く辛抱して視聴を続ける価値はあるようです。
コミカル演出も鼻につきそうでつかない。
コミカル演出を単純なシーン切り替えとして使っていないから、きちんと繋がりが生まれているように思った。
ダイヤのAと似た演出だけど、あっちは話が途切れる不快感があるけど、こっちはそれを強くは感じなかった。
例えば、
巴衛と奈々生がイチャイチャして良い雰囲気になる→
奈々生が空気読まない事言って腹を立てた巴衛が奈々生を蹴り飛ばす
で、シーンがこのまま終わらず、
蹴り飛ばされた奈々生が地面に転がってさらに小さなコミカルを入れて次のシーンに繋げる…
なんて言うか、こういう雰囲気のアニメなんだなぁ、と自然に見られます。
すみません、あまり専門的な視点が持てないので感じたまま書いてて何言ってるか分かりづらいですね…。
兎に角、思った以上に面白かったのでぜひ見てみてくださいって事です。
しかし、巴衛格好良すぎだろ~。
キャラ的には鞍馬が好きだけど、あんな格好良く守られたらもう惚れるしかないって話で。
最終回のラストで、巴衛に押され気味にキスされた奈々生が、自分の思いを伝えるかのように
逆に力を込めて巴衛をちょっとだけ押し返す演出も良かったです~。
こういう細かい所に、キャラの心情が散りばめられてて思いの他見応えがありました。
あにこれ見てなかったら、視聴しようとも思わなかった。
これは感謝ですわ。会長はメイド様っぽくて内容はベタだけど、なかなか良作でした。