無毒蠍 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
花は逆境で咲くとき、その尊さと美しさを増す。戦場に舞い降りた一輪の花の物語です!
婚期を逃した女性ムーランが徴兵された父の身代わりに
男装し女だとばれないように兵生活を過ごしていくという話。
ディズニー作品の中でも一番日本向けの設定じゃないでしょうか?
ムーランは成り行きに近い形で男装し部隊に入隊するので
心構えも出来ておらず女性の名残がバリバリあります。
そこがこの作品の魅力もといムーランの魅力でもあります。
そんな彼女をサポートしてくれるのが
ムーラン家の守り神だというムーシュー。
赤くて小さな龍で頼りなさげですが場を和ます能力ならピカイチですね(笑)
正確には守り神から降格された銅鑼叩き。
戦でムーランを活躍させて守り神に戻ろうと考えています。
声優が山寺宏一さんですが茶目っ気たっぷりに演じてくださり、
シリアスなシーンでも彼がいるとギャグっぽくなりますw
雪崩のシーンで敵の大将をムーランと間違えて引き上げたのは笑ったw
しかもすぐに捨てるしw
ムーランは女性でありながら部隊で男たちと一緒に訓練していき、
目まぐるしい成長を遂げていきます。
この成長のシーンはヘラクレス同様に歌ってる間にテンポよく進んでいきます。
ヘラクレスは神の子ということで気にならなかったけど
さすがにムーランが短時間であそこまで強くなるのは無理があるでしょうね。
でもその成長していく様子が嬉しかったので問題ないです。
今までの作品はファンタジー要素が強かったのですが
ムーランは戦というものをテーマにしているので
どこか身近に感じ、気のせいかいつもよりシリアスに思いました。
ですがムーシューの茶目っ気のおかげでバランスがとれてましたね。
上記でも述べましたがムーランの魅力は
ムーランが女性であることだと思います。
男装してるからといって女性を捨ててるわけではないので
身だしなみも気にするし男の人を好きになったりもします。
ディズニーお馴染みの「愛」は本作でもありました。
部隊の隊長のリー・シャンです、
親の七光りに思えて結構光ってましたな。
実力もありますし好きになるのもわかる気がします。
婚期を逃したムーランは悩んでいました。
家族の役に立ちたいと…
せめて結婚くらいはしてあげたいと思うムーランですが
人生はそう思うようにはいかないものです。
ムーランは探していました…
自分が咲き誇れる場所を。
戦場に舞い降りた一輪の花ムーランが
名誉に愛まで手に入れる浪漫活劇です。
社会で働く女性は自身の姿をムーランに重ねて
励まされるかもしれませんね。
【A80点】