無毒蠍 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ヒーローの条件…それは力ではなく心で証明するもの。これはヘラクレスが真のヒーローになるまでの物語!
神であるゼウスの子供「ヘラクレス」がハデスの邪魔により誘拐され、
変なドリンクによって人間にさせられてしまいます。
捨て子として人間界で育ったヘラクレスが自身の出生の秘密を知り、
神界に戻るためにヒーローとして成長していく物語になってます。
今までのディズニー作品の中では爽快感のある作風になっていて、
男の子が好きそうな内容でした。
ヘラクレスがめちゃくちゃ強いので悪者たちをぶっ倒していくさまが
見ていて気持ちよかったです。
ゼウスに言われてヒーローを目指すヘラクレスは
フィルというヒーロートレーナーに出会い己を鍛えていくのですが
ここらへんがテンポよくて良かったです。
ディズニーと言えばミュージカル風のアニメーションで
個性的なキャラクターが歌って踊りますが
この作品ではそれがうまく活かされてたように感じました。
ヘラクレスのトレーニング中にキャラクターが
歌ってるのですが歌ってる間にヘラクレスは
どんどんトレーニングの成果があらわれて逞しくなっていきます。
歌に合わせてうまくトレーニングシーンを終えているので
テンポよく視聴できました。
この作品最大の敵として描かれてるのが死の神ハデスですが
ゼウスを倒して神界を手に入れようと機会を
虎視眈々と狙ってた悪党です。
ヘラクレスが産まれた日に占いで機会は18年後にやってくるが
ヘラクレスと戦えば負けると言われます。
それで部下をつかいヘラクレスを亡き者にしようとしますが
ディズニー作品らしい部下のドジっぷりでヘラクレスは人間界で育つことに…
ヘラクレスを人間にしようと変なドリンクを飲ませますが
ハデスは一滴残らず飲ませるように命令したのに
ちょうど一滴分飲ませるのを失敗するんですよ(笑)
これが後々ハデスの野望を阻止するのに効果でてきたり、
わかりやすい伏線で子供はワクワクするんじゃないでしょうか。
部下もだけどハデスもどこかぬけていて憎めません。
なんていうか個性が強すぎますね。
なんかチャラいです(笑)
喋り方から動作まで人を馬鹿にしたようなキャラでした。
そこがハデスの魅力なんですよね、いいキャラでした。
カツラがぶっ飛んだのは面白かった(笑)
喋り方のせいか死ぬときまで陽気なやつでしたよ。
ヒーローのヘラクレスはその特異な力ゆえ、
子供のころは町中の人間から嫌われ居場所がなかったのです。
そんな彼が人として成長し神となり、
それでも人を選ぶ生き方はとてもカッコいいと思う。
力があるから戦うんじゃない…
守りたいから戦うのです…
ヒーローとは力ではなく心で証明するもの。
様々な試練を乗り越え、
力強く成長していく姿はヒーロー以外の何者でもありません。
神の子が人として育ちフィルという友に出会い、
メグという女性に恋して誰からも認められる存在、
まさにヒーローになっていくギリシャ神話活劇は見応え十分でした!
今まで同様に愛というテーマを絡めながら
強さ、勇気、あきらめない心なども描かれた本作は、
最強と最愛が混じり合ったヒーローのバイブル的作品だね!
【A80点】