CountZero さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
す…すばらしい!(´∀`)∩ワァイ♪
原作者の弐瓶勉さんと言えば、「虐殺器官」「ハーモニー」の伊藤計劃さんや「セルフディファレンスエンジン」の円城塔さんと肩を並べる、今の日本SF界を代表する若手の一人です。
彼の代表作と言えば「ブラム!」ですよね。
アフタヌーン四季賞で登場した時に、ものすごい衝撃を受け事を今でも良く覚えています。
その後の連載で次々に描かれるクラークばりの無機質な超巨大建造物、ギブスンのようなエッジの効いたサイバーパンク感、オールディスの描いたような多様化した人類の未来、さらにはブレードランナー的な暗い画面とエンキビラル作品のようなほのかな狂気。
そのすべてが、子どもの頃からSFを読みあさってきたわたしにとって、感性を刺激されまくる作品でした。
ブラム!の映像化はいままでも何度か部分的にされてきましたが、どれもその完成度はいまいちで、個人的にはスタジオ六花の吉浦監督あたりがきっちり再現してくれたらなあなんて妄想していましたが、現在連載中の本作が先にテレビシリーズ化されました。
期待と不安を胸に抱えながらの第一話。
むむっ!
なかなかいい感じ(笑)
結構かっこいいじゃない。
いや、でも、シドニアはその他の弐瓶作品にはない(あ、バイオメガにはちょっとあるかな)、シュールな笑いの空気があるしあれの再現は難しいよねえ。
まだ分からないかな。
第二話。
むむむっ!
ああっすばらしい!
原作に忠実かつ、イメージ通りの動きに感動(笑)
コレはいい!と拍手〜(笑)
3Dモデルの動きもアルペジオで見慣れたから全然OKなくらい自然だし、キャラデザも原作の雰囲気を良くつかんでるし、SFっぽい描写もきめ細かく原作を再現してて質が高いです。
うれしくて思わず、始まったばかりなのにレビューを書いてしまいました(笑)
もともと弐瓶作品は説明が少なく(台詞が少ない)、読み手の想像力を求めるスタイルなので、アニメーション作品としてどのようにまとめていくのか期待大です。
まあ正直、SF用語や定番のSF設定に免疫がないと理解するのは難しいような気もしますが(笑)、それでもシドニアは一番一般向けな作品なので、広くアニメファンにも受け入れられるといいなあと思います。
最後までこのレベルを保っていける事を願いますっっ!